そーなのかー!ビデオゲーム

2020年の抱負

あけおめことよろ。要約 ゲーム ・自分はゲームファンを名乗れない ・自分が思っている「ゲームは自分で体験してこそ意味がある!」「触れる映像」みたいな価値観自体が老害的になりそう ・今の時代プロ並の実力者が1日中ゲームに時間をつぎこんでそれを全…

35時間目「だけど僕らはまだ何もしていない」

みんなは「主観視点」って言葉は知っているか?映像作品だと「心霊(しんれい)スポットに行ってみた」みたいなホラー系の作品や、グラビアアイドルのおねえちゃん達がセクシーなポーズをとるアイドル系DVDなんかで多いな。いわゆるビデオの表現だ。だれ…

34時間目「すぐ立ち上がらなきゃ」

やっぱり「エヴァ」のえいきょう力ってのはデカかったんだよなぁ。前回挙げたセカイ系もそうだったし、FF7みたいに他のジャンルの作品にまでえいきょうをあたえている。これぞ社会現象というやつだよな。そしてそれだけブームが長く続いたのは、エヴァン…

33時間目「光へと両手を伸ばして」

ギャルゲーは男の製作者が多いせいか「やるときゃやるヒーローが不幸なヒロインを救う(少年マンガに多い展開)」か、「みりょく的なヒロインがさえない主人公をうばい合うハーレム系(青年マンガに多い展開)」のどちらかが多い。エンターテイメントとして…

32時間目「この空が勝手なほど」

みんなは「ループもの」ってコトバを聞いた事があるかな?同じ状きょうが何度もくり返されることをループというんだけど、作中で登場人物が同じ時間をくりかえす物語のことをループものと言うんだ。一説によるとゼロ年代(2000年〜2009年ごろ)には…

31時間目「今という奇跡を信じよう」

正直なところ、先生はおっかなびっくりこのジャンルの話をしている。年れい制限のあるゲームをみんなみたいな子に教えるというのは教師としてギリギリの行いだからな。だからなるべく全年れいで遊べるソフトに限定しながら話をしているわけなんだけどな。 そ…

30時間目「ハートも鉄になるのさ」

今でこそパソコンは一家に一台*1という時代だ。けれども先生が授業で教えてきたようにパソコンは元々オタクのものだった。そして自作するのが当たり前の難解な文化だった。ところが90年代の半ばにはそれがくずれる。今では億万長者として有名なビルゲイツ…

29時間目「真実は何処なのか」

バッドってのは悪いって意味だ。……いや、別に英語の授業が始まるわけじゃないぞ。ゲームにおけるバッドエンディング(悪い結末)というのは基本的に「ゲームオーバー」の意味で使われてきたんだ。このバッドエンドには大きな欠点がある。それはわざわざ好き…

28時間目「また信じること疑うこと」

みんなはふだんは本を読んでいるかな?……マンガは読むけど小説は読まない?う〜ん、そうか、まぁ、先生も若いころはあんまり本を読まなかったからなぁ。そういう意味では今回しょうかいするノベル(小説)ゲームはやや大人向けの遊びかもしれないな。 ノベル…

27時間目「花の様に、棘の様に」

「一緒(いっしょ)に帰って、友達に噂(うわさ)とかされると恥(は)ずかしいし」――これは、れんあいシミュレーションゲーム「ときめきメモリアル」のヒロイン、藤崎詩織(ふじさきしおり)のセリフだ。よくネタにされるが、ある意味これは年相応の反応だ…

26時間目「なんて不思議な目をするんだ」

ワンダープロジェクトJ2 コルロの森のジョゼット CMジョゼット「タカシくん!」 女性「どうしたの?」 ジョゼット「タカシくんってば……」 タカシ「あっあの、ごめんオレ帰るわ」 女性「なんで?」ナレーション「キミは彼女をほっとけない」 今では死語になり…

25時間目「ありのままの姿見せるのよ」

メテオ編はさらに細かく分けると、女主人公の視点からその後の世界を見る「ティファ編」、メテオを止めるためにあれこれがんばる「シド編」、そしてクラウドが復帰してから最終決戦までをえがいた「クラウド編」の3つで構成されている。これはファイナルフ…

24時間目「この体を失いそうな」

ゲームを進めるとセフィロスはクラウドに「おまえは人形だ!」と言い放つ。これは一体どういう意味だろうか? セフィロス「何を言っているのだ?おまえに感情があるとでもいうのか?」 クラウド「あたりまえだ!俺がなんだというんだ!」 セフィロス「クック…

23時間目「あの頃の君の目には」

先生はいろんなRPGを遊んできたけれど、その中でもっとも印象深いボスキャラはなんといってもセフィロスだろうな。英雄と人々から呼ばれていたセフィロスは星の命をけずる神羅カンパニー社長を殺してしまう。けれどセフィロスの事を知るクラウドは「星を…

22時間目「私に還りなさい」

90年代後半は「新世紀エヴァンゲリオン(エヴァ)」が社会現象を起こすほどのブームになっていた。「ファイナルファンタジー7」もエヴァとよく比べられた。それはおそらく、シナリオの暗さ、SFチックな用語、意味深なセリフ、知識や生命というテーマ――…

21時間目「その背中だけ追いかけて」

ファイナルファンタジー6は今までのFFの集大成であり、その後のFFの方向性を決定づけた金字塔(きんじとう)的な作品だ。 これまでのFFはドラクエありきだった。ドラクエが「1人で」りゅうおうをたおしにいくRPGを作れば、FFは「4人で」カオス…

20時間目「水晶柔く光り散りて」

ファイナルファンタジー4といえば5人パーティが印象的だ。RPGのパーティはいっぱん的に3人や4人が多いな。あるいはウィザードリィみたく前3人後ろ3人の6人パーティというのもある。なんでこの数なのかは先生もわからないが、とにかく3〜4が基本…

19時間目「知らないわ周りのことなど」

みんなはスクウェア・エニックス(SQUARE ENIX)って会社は知っているよな?ちぢめてスクエニ――、そうだ、ドラゴンクエストとファイナルファンタジーを作った会社だ。この会社は元々、「エニックス」というドラゴンクエスト(ドラクエ)で有名なメーカーと、…

18時間目「いつかきっと出会う」

ドラゴンクエスト5のサブタイトルは「天空の花嫁(はなよめ)」だ。まもの使いでも光の教団でもなく、「花嫁」という単語がタイトルに選ばれた。それはこの言葉こそが製作者の最も伝えたいテーマという事だ。けれどもなぜ子供向けのファンタジー作品で「結…

17時間目「もしこれが戯曲なら」

ドラクエ5の目玉は主人公がまものを仲間にできる「まもの使い」である事だ。でも、その仲間にする方法がとても変わっているんだ。というのもまものをこれまでのドラゴンクエストのようにふつうに「たおす」。そしてたおれた敵が起き上がって「仲間にしてほ…

16時間目「すてきな冒険はじまる」

うん、やっぱドラゴンクエストは面白いなー。リメイクされた「ドラゴンクエスト8」を遊んでいると細かい気配りがところどころにされていて、堀井さんは本当にすごい人なんだなと思わされる。ドラクエって完成度が高いからシリーズのどの作品も面白いよな。 …

15時間目「眠れ母の胸に」

任天堂のRPG「MOTHER」が海外で「Earthbound Beginnings」というタイトルで発売されたらしい。先生はいろんなRPGを遊んできたけど特にファミコンで出たこのMOTHERはすごいゲームで、これをこえる作品は今後出ないだろうなと思わせる内容だった。…

14時間目「いつの日か分かり合える時が来るまで」

むかしむかし、人里はなれた山おくにまおうがすんでいました。 まおうはきたるべき時に備えて力をたくわえていました。 しかし、そんな日々も長くは続きませんでした。 勇者に見つかったのです まものたちはまおうをかくし部屋に送り、その中の一ぴきはまお…

13時間目「そんな時代もあったねと」

ドラゴンクエストは知らず知らずのうちに乱暴者の十字軍の時代をえがいていた。しかし、スタッフはその事をとっくにわかっていたようだ。ネット上ではゲームライター野安ゆきおさんによる次のような考察がある。 『1』と『2』は中世。 『3』は中世と近世…

12時間目「十字を組んで狙った敵は」

ドラゴンクエストは王道のRPGらしい。でも、「王道」って何だろうか。先生はドラクエをそういう風に例えた事がないから王道というのがどういう意味を指しているのか全然分からない。王道と評している人の話を聞くと、どうやら「正攻法(せいこうほう)の…

11時間目「走れ進め勇気出して」

10万本で大ヒットと言われるゲーム業界で、2000年に発売されたドラゴンクエストVIIは400万本、 312億円を売り上げました。さらにシリーズの総売り上げは2500万本、1500億円以上になるといわれています。 そのドラゴンクエストは堀井…

10時間目「それでも前に行くしかないんだから」

みんなは「サッカー」の生みの親を知っているか?知らない?……そうか、実は先生も知らないんだ。けれどもサッカーという遊びをする時、「生みの親」の存在は必要ないんだ。選手(プレイヤー)としんぱん(ジャッジ)がいれば考案者(クリエイター)はいらな…

9時間目「もう一度生まれようこの場所で」

日本で最も有名なゲームクリエイターといえば宮本茂(みやもとしげる)さんだろうな。かれは任天堂の代表作である「スーパーマリオ」や「ゼルダの伝説」の産みの親であり、またプロデューサーとしても「ポケモン」や「カービィ」をはじめとして多くのヒット…

8時間目「赤く大地染め上げる」

みんなはロムカセットって知ってるか?今はゲームソフトの提供スタイルとしてディスクロムがいっぱん的だからなじみがうすいだろうけど、先生ぐらいの世代はみんなこのカセットをフーフーしてホコリを取った事があるくらいなつかしいものだ。今だったらDS…

7時間目「空を駆け抜け山を越え」

アメリカのゲームがコンピュータから始まりパソコンへ移っていったように、日本のゲームはゲームセンターに置いてある筐体(きょうたい)からファミコンへ移っていくんだ。だから先生が今こうしてゲームセンターのゲーム(アーケードゲーム)について語って…