キラキラネーム

心美(ここみ)ちゃん。
いい名前じゃないですか。
これがイヤっていう人は何がイヤなんでしょうかね?

名前が読めないっていうのは初めて会った時に困るだけでその後はどうって事ないのでは?
自分も最初は違和を感じましたが、今は音も字も逆に印象に残ってます。

苗字で言ったら三枝さんだってサンエダさんじゃないの?
って思ってかなり困ったけど、一度覚えればどうって事ないです。
覚えられないっていう人は三枝さんはどうやって覚えたんでしょうか?グーグルや辞書の力借りたんですか?

たとえば坂本龍馬って名前どう思いますか?
同じ土佐出身の「岩崎弥太郎」「武市瑞山」「平井収二郎」などと比べても
龍という大それた文字がはいっているし、
現代的な響きだし、独特だと思う。

龍を「りょう」と読む*1のだってキラキラしているように見える。
少なくとも自分のIMEは「りょう」で変換して龍は出てこない。

海外ではマリアやジョセフみたいな聖書に出てきた昔の偉人の名前をつけてて、
変わった名前をつけないから日本も昔の名前を使いまわすのがいいという発想かもしれないが、
ならば、あなたは子供に「光秀(みつひで)*2」ってつけられるんですか?って訊きたい。

実は聖書ってのは同名の人物が多い。
例えばユダとかマリアってのは日本人からすると裏切り者と聖母のイメージだが、実際にはもっと細かく複数人いる。
西洋*3ってのはそういう名前はかぶって当然。むしろ役職とか居場所とかで個人を判別する。
スミス(鍛冶屋)とかジョンソン(ジョンの息子)って苗字が多いのも納得でしょ?

一方、日本はあらゆる物に魂が宿ると考える文化だ。
「光秀」という名前には文字のイメージだけでなく、先人の明智光秀のイメージも宿る。
光秀の成し遂げた業績も、失態も全て名前に宿る。
名前に対する畏れや、人が使ったものに対するケガレ意識があるならば、
誰も使っていない純な文字に魂に込めたい想いはむしろ日本人としてごく自然である。

「恥ず」とは「外(はずれる)」
「恥ずかしい」とは、集団の価値観から外れた時に覚える感情です。

心美(ここみ)

  • 「心」と「美」という麗しい言葉
  • 略されているのはたった一音の「ろ」
  • 「小鳥(ことり)」や「暦(こよみ)」のような古風な音の響き
  • 親のこうなって欲しいという願い

これのどこが日本の価値観から外れたものなのか?
愛人の名前をつけるより、悪魔と名づけるより、名付けランキング引っ張ってきて名づけるよりずっとマシだ。

*1:(諸説あるが良馬という当て字が存在するらしいのでこう呼んでいたと仮定。お龍?何それおいしいの?)

*2:本当にいたらゴメン。三日天下と言われてイジメられていない事を願う。

*3:といいつつごく一部の国の人名しか出してないってのは問題だが、まぁ、日本人にとっての外国がどこを指しているかはなんとなく分かるのでこれでいいか