バカッター

 ちょいと前(といってもどのくらい前か忘れたが)芸能人の誰かが「今はtwitterがあるから気軽に外に出歩けない」と言っていた。今はというか昔から芸能人は週刊誌のネタにされるから外を出歩けない物と思っていたが、昔は自由に歩けたとでもいうのだろうか?*1
 これはある種、週刊誌の写真は実は芸能人事務所と事前に了承をとった上で掲載していたという事の暴露なのでは?

 どうやらTwitterの登場は既存のメディアに危機感を与えたようで、別物にも関わらず危険視しているおっさんや無知なパンピーがいると考えられる。そしてその危機感を覚えたメディアのひとつに2ちゃんねる(以降2ch)があるのではないか。

 2chはTwitterをバカッターと呼ぶ傾向が強いが、なぜ一部のユーザーが行ったバカな行動をサイト全体のイメージにするのか疑問である。かつて2chは同じ事をやっていた。ニュー速VIPで安価によっておかしな行動をやってうpするスレとかあったはずなんだが。忘れてしまったらしい。(同じ系列会社運営のニコニコ動画では介護先のおばあちゃんいじめてる動画とかもありましたよねぇ)

 思うに、2chは怖いのだ。匿名掲示板の価値がなくなってしまう事に。アクセス数が稼げなくなる事に。
 インターネットがアングラでアンチマスコミとして機能していた時代は終わった。いまやインターネットは第二のマスコミなのだ。

 かつて2chは厨房としてバカにされていた。*2テレビ・マスコミからは批判目的のネクラの集まり。個人サイトからは2chの言葉遣いをしただけで荒らし扱いされるほどの被差別者だった。それが今Twitterを叩いている。かつてテレビが出てきた時に映画ファンが批判したのと同じなのだ。上の世代からやられた事を下の世代にやり返しているに過ぎない。

 もう一度言うが2chとTwitterは別物だ。それにも関わらず危険視しているやつがいる。しかし、私から言わせるとこの叩きは不毛だ。ツールの比較でなく、ユーザの比較でしかない。使っているヤツがアホだからといってそのツールがダメということは無い。結局のところそれはツールを管理し、商売している者が利益のためにこきおろす行為に便乗しているだけなのだ。

*1:まぁ、Twitterの場合、リアルタイムで伝わるので人が集まってきて移動が大変って意味なのかもしれないが、そんな人の集まりやすい場所でお忍びデートするというのもおかしな話だ

*2:壷と言われてピンと来るやつがどれだけいるのか