その3「おへそはNG」

 まずは、これをご覧ください。
OCG>>ライトロード・サモナー ルミナス - Google 検索
TCG>>Lumina, Lightsworn Summoner - Google 検索
何が規制されたかご理解いただけたでしょうか?そうです。胴回りが規制されていますね。

OCG>>魔導皇聖 トリス - Google 検索
TCG>>Empress of Prophecy - Google 検索
これもそうですね。おへそ(navel)をカバーするように鎧が付け足されています。

 海外のアニメ事情に詳しい人には有名な話ですが、ポケモンの初代ヒロインだったカスミがヘソ出しルックだったため、これがアメリカの放送コードに引っかかり、以後タマゴ型のポケモンを抱いておへそをカバーするようになりました。

 しかし、なぜへそ出しが禁止なのか日本人には理解しづらいでしょう。日本にはおっぱい派、脚派、おしり派はいてもヘソ派なんてホントに少数なので、なぜこれが規制されるのか理解できないはずです。つまり、この規制は海外、特に欧米的な発想だという事です。

 欧米において、娼婦はセクシーさを出すために好んでおへそを出したファッションをしていました。腰周りの皮膚を露出させ、その延長線上の女性器の存在をアピールしていたんです。つまりヘソを出していると「私は娼婦です」という暗喩に取れてしまうわけです。*1日本で言ったら、白塗りで肩を露出していたら花魁っぽく見えるみたいな感じです。

 当然ですが、アメリカにもおしゃれとしてへそ出しルックとかあるはずですが、彼女達の事を内心娼婦だと思って見ているんでしょうか?だとしたら街中にいる女性達に規制をしたほうがいいですよね?でもそういう方向には行かない。なぜだか分かりますか?それは飽くまでもこの「娼婦の暗喩」が「欧米でしか通用しない価値観」にすぎないからです。地球全体で見たらへそ出しが全く禁止されておらず、それが娼婦の暗喩になっていない民族などたくさんいるからです。

OCG>>アマゾネスの聖戦士 - Google 検索
TCG>>Amazoness Paladin - Google 検索
アマゾネスは欧米人じゃないので民族衣装として認められます。

OCG>>ガーディアン・エアトス - Google 検索
TCG>>Guardian Eatos - Google 検索

 このように自分達と異なる歴史、文化を持ってきた相手には規制が入りません。でも、だとすると我々日本人はどうなのでしょうか?もし、日本人が欧米と同じ文化圏であるならば同じように「娼婦の暗喩」が通じるので規制は当然でしょう。しかし、全く違う文化ならば従う必要性などどこにもありません。はたして日本人はどちらなのでしょうか?

 へそ出しは「欧米人から見ると」ビッチの証であるため規制されました。ものすごく「主観的」です。へそを常に露出させていてもそれが性的アピールにならない民族もいるのだから、科学的に性的興奮との関連が証明されたわけではありません。だから実はものすごく突っ込みどころが満載なんです。次回は性的興奮に関連するものが規制されるのならば、「何故そこが大丈夫なの?」という部分を挙げましょう。それでは。

*1:雷さんに取られてしまうわけではありません。