その4「わきの下はOK」

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いつも通り胸の上部が規制されていますね。けれども、どこかセクシーさが残っていると思いませんか?実はある部分が全然変わっていないんですね。そこはどこでしょう?今までの規制後の画像にもヒントはありました。答えは……

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わきの下(armpit)です。わきフェチ大歓喜ですね。

 けれどもなぜわきの下は規制されないんでしょうか?肌の露出には間違いありませんし、世の中には「わきフェチ」と呼ばれるわきを見る事で性的興奮を覚える人たちがいるわけです。我々からしたら「なぜおへそはNGで、わきのしたはOKなんだ?」と思う事でしょう。イスラム教だったら間違いなく規制したはずです。その秘密は「キリスト教が成立した時、人々はどんな服装をしていたのか?」という事にあります。

 本題へ行く前にイスラム教の話をしましょう。イスラム教の人がなぜ全身を布で隠すのかというと、他の男の目から守るという理由も当然ありますが、それ以外に、かれらの民族衣装であるという事が言えます。砂漠に生きる彼らは直射日光を避けるため、体を布で囲い日光を和らげます。つまり日光を避ける生活をしていると「人前で肌とか顔とかを晒す習慣がない」と考えられます。そのため、顔や肌を見せられるのは真夜中を一緒に過ごせるほど親密で弱みを見せてもいい特別な相手という事になります。男からしたらあのコの顔知っているのはオレだけだーハァハァという風に「顔が見れただけで嬉しい」環境が生まれます。人間とは困った生き物で、「普段見れない、見てはならないもの」を見てしまった時に性的興奮を覚えるようです。隠せば隠すほどエロさの沸点が変わるのです。普段から見ていたら目が肥えて興奮しません。今はいるか分からないですけど未開の地の部族とかおっぱい丸出しでも問題ありません。それらの人々からすると毎日見れる光景なので、「こんなもので興奮するなんてあんた変態?」という話になります。*1

 規制問題に話を戻しましょう。遊戯王TCGの規制を行っているのはイスラム教徒でも未開の部族でもありません。キリスト教徒なんです。これは規制のルールを見れば自然に辿りつく結論です。表現規制に関しても、キリスト教の発言はデカいです。児童ポルノに厳しいアグネスチャンのアグネスは芸名っぽいですが、彼女はカトリックキリスト教徒で、アグネスは洗礼名らしいです。自民党はどうなのか知りませんが、ローゼン閣下でおなじみの麻生太郎カトリックらしいです。

 「わきの下」はキリスト教が成立した時、ごく普通に見れていたものであり、「隠されていなかった」ものです。だから、それは性的なものではないので規制する必要がないのです。では、その当時の人々はどんな服装をしていたのでしょうか?難しく考える必要はありません。キリスト教はヨーロッパで受け入れられ、広まった宗教です。だから当時のヨーロッパ人の服装を思い出せばよいのです。当時のヨーロッパの文化の主流はローマ・ギリシャであり、そこで女性が来ていた服はキトンです。

キトン (衣類) - Wikipedia

これが西洋のファッションの基調です。いわゆるドレスとはこのキトンに露出をプラスしたり、飾りを付け加えてオシャレにしたものの事を言います。見て分かるとおり胸から胴、脚にいたるまで一直線に布がかぶっています。一方でわきや腕は多少露出してもかまいません。これがヨーロッパ人の正装です。なぜおへそを出しただけで娼婦扱いになるのかもおわかりですね。この正装において隠さなければならない場所を隠していないからです。

 つまり規制の根拠となるものは科学的な現代の価値観ではなく、2000年前の古代西洋人の価値観が元になっているわけです。だから我々からするとおかしく感じるのは当然なんです。さて、このキトンが基本になっているという事はもう一つ、規制しなければならない場所がありますね。そうです「脚」です。次回はそこを取り扱いましょう。それでは。

*1:もちろんイスラム教は世界に広まったので砂漠ではない地域、直射日光が強くない地域では「私べつにあつくないんだけど、むしろこの服ムレるわー」という事もありえるでしょう。軽く調べた範囲では服装は「地域によって違う」らしいです。なぜ同じ教義なのに差が生まれるのかといったら元々の民族的価値観の方が服装には影響大だという事です。