従軍慰安婦


 これからこのブログでも韓国について話題にしていきたいが、韓国はかわいそうな国というイメージを引きずったままだと言いたい事が言えないので、まずは従軍慰安婦から語っていこう。

 まず、この従軍慰安婦については「何が問題なのか」という事がわかっていないという人がいる事が問題である。性的な話題は公にしたくないとか、ルサンチマンに満ちた反日的価値観や、日本の悪いところには目をつむるという臆病者たちのせいで調べればわかるような簡単な事も理解できていない。

 例えば、従軍慰安婦の存在については「あった」。これは世界はおろか日本自身が「認めている」。第三者がその存在を目撃しており、存在した証拠がたくさんあるから当然だ。だからこれは「ある・なし」で言えば、「ある」と確定しており、この事が議論されているわけではない。

 次に「慰安婦」はどういうものなのか。慰安婦は現地にいる女性に銃を突きつけてレイプした後で性奴隷にするような乱暴なものではない。慰安婦制度とは平たく言えば「娼婦」を公務員の一部として扱う制度である。そこらへんにある飲み屋みたいな風俗店を国がお金の管理をしながら運営する売春所にする法律だと考えてもいい。この「公務員」は通常公募によって志願してなるものであって、強制が前提ではない。むしろ強制させた場合は厳罰に処するという事が書かれている。つまり個人単位で無理やり連れて来た可能性はあっても、日本という「国自体が強制連行を図った」という事実はない。娼婦を国が募集するというのは「当時の法律ではOK」だが「今だとアウト」だという認識では各国も日本もみんな一致しているのである。右翼だとか言われているアベですら「悪かった」という認識なので、残念なことに慰安婦は善悪で言えば「悪」で確定してしまっている。キリスト教イスラム教が強くなっている現在ではこれはひっくり帰らないだろう。確定している以上この事は議論してもムダだし、日本はちゃんと反省もしている。

 次にこの事件の「被害者」は誰なのか?という事だが、確かに「韓国人慰安婦」の方々は被害者である事に違いはない。だが、上記の動画を見てもわかるように実際には「日本人」や「台湾人」の慰安婦も存在したのである。つまり、日韓関係に限定して考える事自体がおかしいわけで、実際は日本や台湾にも被害者がいたかもしれない事が巧みに隠蔽されているわけである。統一教会のようなカルトはこのような従軍慰安婦問題を根に持っているのかどうか知らないが、韓国人男に対して日本人女性は奉仕しなければならないというような事を言っているが、日本人女性自体は加害者にはなり得ないわけで、全くお門違いである。むしろ、日本軍の側に居た朝鮮人もいたわけだから、韓国人の男の中に加害者がいたかもしれないわけである。女性に対する人権を考えての行動ではなく、韓国という国のための行動にすぎない。彼らは「韓国人が」被害にあったから騒いでいるだけで台湾や日本の「女性の事」など二の次だという事である。

 次に「賠償」についてだが、韓国人慰安婦が「賠償を求めるのは正当」である。大手会社の新入社員が研修の初日に痴漢をやってそれを会社が弁償するか否かという問題。ここで会社の中の誰がやったかわからなから支払わないというのは「冷たすぎる」。実際には被害者がいるのだから何らかの対処は必要なわけで、放置するのは問題である。犯人探しは後にしてきちんとした謝罪は必要なのである。うやむやにしてしまえば女性と戦争に関する非常に重要な事なのに闇の中にほおむられてしまう。だから彼女たちが声を挙げる事は似たような悲劇や過ちを生み出さないためには必要な事なのである。しかも、日本が作った法に問題があったのなら、明らかな法の不備である。だから結果的に「慰安婦に対しては支払わなければならない」――だが、「韓国」に対して支払う必要は全くない。関係がないそこらへんの女性、男には払うべきではない。痴漢被害の賠償金は被害者の女性に対して払うべきであり、被害女性の娘や父親や親戚のおっさんにまで払う必要がどこにあるのか。

 次に「韓国の立場」についてだが、韓国は国としては被害者ではない。国として女性を守るつもりならば、このルールを無視すればよかった。しかし、実際は無視するどころかあっせん業者がいるという困った状態。しかも、当時の韓国は日本の一部であったのだから、国としては日本と同じ事をしていたという事であり、責任の部分は共有しなければならない。また、ベトナム戦争における韓国軍のやった事については全く取り上げられない。ライダイハンというまさに現地にいる女性に銃を突きつけてレイプした後で性奴隷にするような乱暴なものをやっておきながら、無視を決め込んでいる。日本人にとって慰安婦は隠す必要もない堂々たる者だったから慰安婦を隠さず殺さなかった。ところが韓国人は殺す。キリスト教徒である彼らにとって黄色人種との密通は恥ずべき事で、隠す。証拠に残さない。慰安婦は殺されなかった。生かしたために怒られている。ベトナム人は殺された。殺されたのに無視されている。これが韓国というアジア有数のWASP国家が行っている女性蔑視である。

 次に日本が「慰安婦像撤去」を命じるのは日本に正当性がある。この像は秦檜の像と同じく未来永劫子孫たちにまで怨念を残そうとする儒教思想の産物である。日本にも原爆ドームは存在するが、これを作ったのは日本人ではない。アメリカ自身が作ったという皮肉が、アメリカに対する非難になっているわけである。ところが慰安婦像は勝手なイメージだけで一方的に政治的信念――というより怨念で作ったものである。このような怨念を全く関係ない未来の子供に背負わすものではない。

 日韓関係の根底には誤った慰安婦のイメージが蔓延してしまい、それが日韓のイメージを歪ませてしまっている。日本が強者だったというのは既に過去の話で、*1軍すらまともに機能しているかどうかも分からないザコ同然の存在である。一方の韓国は男子には徴兵制度が当たり前であり、自分達の民族を必要以上に持ち上げ、ちょいと前まで民衆相手に戦車が投入され、教育レベルで「敵」を意識させ、隣国に対する敵意を全く隠そうとしないという超・極右国家なのである。軍を持ってあの北朝鮮とにらみ合いが出来ている時点で弱者でもなんでもないだろう。

 最後に私の考えを述べよう。慰安婦に対する「謝罪は必要」だと思う。できるだけ彼女たちが生きているあいだに行うのが望ましく、100年先まで引き継がせてはならない。早急な対応が求められる。ただし、謝るのは日本と韓国(守れなくてゴメンナサイ的な意味で)が共同で行うべきで、韓国に対する謝罪に台湾は必要ない。台湾の慰安婦がいたら台湾と日本で、日本の慰安婦は日本のみで謝罪する。という国による民への謝罪という形をとる。国が支払われた金をパクったりするのを防ぐために、国の側(韓国)も謝らせるほうがいい。これはベストではないが、ベターな選択でこの問題が解決するとしたらこうなるとしか思えない。

 私はこの問題が日本と韓国だけの問題ではなく戦争と女性という問題だという広い視点が必要だと考える。

*1:私から言わせれば日本は運がよかったのと頭がよかっただけで、別に強くはなかった。