ゴジラの再放送

 今更だがシンゴジラが地上波に来るらしい。金をはらっていないので元を取ろうという思いが無い分、好き勝手言える。

 ゴジラシリーズはテレビで再放送されることがほとんどない。駄作が多いので視聴率がとれないというのもあるが、時代とともに生きた作品なので見れないというのある。ポケベル、ガラケーが出てくるようなもん。今見るとつっこみどころ満載で視聴に耐えられない。俳優の顔、宇宙人の服、機械のつくりなどその時代らしさが出過ぎである。

 「この世界の片隅に」も「君の名は。」も何度でも地上波で見れる可能性がある作品だ。それは作品自体に普遍性があるためだ。ハリーポッタースターウォーズカリオストロ、ディズニー――寓話と同じ。いつどの時代、どの場所においても同じ役割のキャラ。ハリウッドのゴジラも同じ。時代を問わず見られる作品として作られている。

 ゴジラはその時代に価値がある。シン・ゴジラも震災後の10年代の今の空気感だから面白い作品だと思っている。10年後、20年後に面白いかはわからない可能性が高い。

 一方でゴジラのストーリーは時代に縛られるがキャラは縛られないという特徴がある。水爆という驚異が消えない世界ではゴジラという存在自体はいつどの時代にあらわれても不思議ではないのだ。元祖キャラ萌え。キムタク主演のドラマみたいなもん。それゆえにゴジラのデザインなどを厳しくみるのである。