じぇむかんの攻略法2【入門編】

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 今ならギリ古参ぶれると、30分近い動画を11人分数十回見て、まだ半分も見れていないのに、すでに心が折れかけている。初見大歓迎の雰囲気があるので、アーカイブから追っかけるより、リアルタイム配信にどこでもいいから参加した方がいいかもしれない。

 

 印象は前回と変わっていないので、いろいろ補足しておこう。

  • リアルタイム配信がメインだが、平日のゴールデンタイムに配信するので、参加できる事は稀。その一方で完全週休二日制を採用、休日の配信は少ない。
  • グループ内のキャラが偏っている(ひきこもり、ボケキャラ、名前一人称など)
  • VTuberとしては明らかに失敗しているが、「新しい形のアイドルです」と言われると何も言えない。
  • 歌がシンプルに上手いのに封印して、それ以外の部分で努力している事
  • 変にプライドが高くなく親しみやすい
  • かつてのモ○娘。やA○B48的な他のメンバー蹴落とそう感がない

  アイドルの育て方として面白い。「自宅おk」「副業可」「メイク必要なし」など革新的な事ができるので、この方法が上手くいけばこれまで埋もれてきた才能を拾う事ができる。ひきこもりが多いのも、俺だ俺だ俺だ感がないのも、そういうこれまでの方法論だと落っこちてしまう人達を拾う事が目的なのだと思った。

 

 気になるのは売り込み方があまり上手くない事である。「gem」という言葉には宝石という意味があるが、おそらくダイヤの原石みたいな感じで、「磨けば光る」子たちという感じなのだと思う。これは裏を返せば。わかる人にはわかるが、分からない人には「磨いていないただの石ころ」にしか見えないので、ようするに今の段階で評価する人間は少数で当たり前という話になる。

 

 平日のゴールデンタイムに限定した事で、「熱心な人しか来ない」という環境が生まれている。これにより動画内の視聴者とのやり取りはマターリ(死語)しているが、これは少人数だからマターリしているのである。もし必要以上に認知度が上がれば当然アンチや問題児がやってくる可能性が高いが、いまのところそういう状況に対応できるメンタルとアドリブ力がない。

 

オレ「sage進行推奨。ageんなボケ」
全員「もっとageていきましょう」

 オレ「!?」

 

 実力がない(才能が無いとは言っていない)時にヘタに数字だけ集めてもアンチが増えるだけなので、今は実力をつけるための「成長過程」の段階であり、「結果」である数字は原石である今じゃなく、「ダイヤ」に加工された時に増えるべきだと思うのである。

 

  宣伝の方法もあまり上手くない、まず、配信の予定は当日にならないと分からず、公式のtwitterで知るしかない。なので、twitterを常時見ていないといけない。カレンダーのようなものは基本的に無い。推しメンバーのスケジュールが分からないため予定を空ける事が出来ない。twitterのアカウントとyoutubeのアカウントは必ずしも連動されているとは限らないので、twitterで興味を持ったからと言ってyoutubeのチャンネル登録数に結びつくわけではない。またtwitterユーザーのほとんどが専用アカウントを作っての交流が多いので、あまり外側に広がっていかない。

 

  • 本人の意向をどれだけ汲んでいるのかわからないが、モデルの見た目から受ける印象と動画内容に剥離があり、ちゃんとした集客が出来ていない(特に後期メンバー)

 

 身長の情報は3Dモデルに反映されており、創作ではなく本人に寄せている。キャラデザは撫子さんの話を聞く限り本人が「こうしてください!」と頼んだものだと思われる。中身(配信内容)は本人そのものだと思われる。マーケティングではなく、本人に寄せるという方向性。「オタク趣味はありますが、友達には秘密でした」という隠れオタが「オタクトークしたいです」みたいな感じなのだが、普段の「オタクと無縁な本人」に寄せた見た目は集客効果を下げる結果につながっている気がする。*1あとオールマイティなオタクはいないので、どの話題をどこまで掘り下げていいのか手探り感がある。

 

  • 全身美麗モデルなのに、ラジオ的配信が多いためほぼ動きがない。構図も同じため映像的に飽きやすい。
  • 音メインだとしても音量バランスが明らかにおかしい時がある
  • 謎のタイミングで訪れる「ちょっと待っててね」

 

  映像の技術が高いだけで、配信に耐えうるシステムは開発できていない可能性がある。公式チャンネルではダンスの練習動画が掲載されているが、現時点で画面に映れる最大人数が2人って時点でやや不安がある。

 

 ちなみにリップシンク(口パク)が合ってないという指摘もあった。リアルタイム配信やダンス動画を頑張るのならば、早めに調整してほしいところである。

 


【LIVE】ユキノと筋トレの会【Sound Only】


 上級者向けすぎて紹介していいものか悩むが、こんな動画がある。ツッコミどころが多すぎてどこから突っ込めばいいかわからないが、まず、筋トレ動画という3Dモデルを活用できる動画にもかかわらずサウンドオンリー。しかもバイノーラル音声という努力の方向性がアレな動画。参加者190人近くが一緒に筋トレしてチャットコメントが減るというシュールな光景が見て取れる。

 

 類は友を呼ぶというが、配信者と運営だけでなくファンもボケキャラだった可能性がある。このままドリフの「志村うしろうしろー」的な面白さを極めた方が異彩を放つ可能性が高いのではないだろうか。メンバーは12人目にはツッコミキャラを求めているようだが、長さんのポジションを新人に求めるのは酷なので、12人目もボケキャラでいい。

 最近ではサウンドオンリーが多くなってきた。元々声優志望のオーディションから来た方々なので、それはありかもしれないが、3Dモデルは踏み台なのだろうか?それはそれで悲しくなってくるのだが、果たしてどういう方向へ進んでいくのだろうか。今後の動向に注目である。

 

つづく・・・・・・かも。

 

2020/4/5追記

 「自宅おk」とか「メイク必要なし」と書いたが、これは違うっぽい。メタな話なので避けた方がよいのかもしれないが、3D系VTuberのほとんどがスタジオ撮影だと思われる。

 

 3Dモデルで、なおかつグループで売り出している人が時間をずらして放送しているのは「気を遣って」いるんだろうなと思っていたが、そもそも機材が少なくて交代で使っていた可能性もある。私だけ放送時間短いみたいなトラブルを起こす配信者も見かけたが、「自宅おk」なら、好きな時間にやればいいわけで明らかに制約があったと思われる。*2

 

 誰だったか忘れたが、VTuberの利点に「メイク必要なし」を挙げた人が声が震えているというか半ギレだった記憶があり、自分はそれを見て「実際はメイクしとるわ!ボケェ!」みたいな心の叫びを受け取ってしまった。人前に出るならメイク必要。

*1:この辺は次回あたりに詳しく書きたい。

*2:ただ、「お気持ち表明」を3Dモデル使ってやっている人もいた。わざわざスタジオを乗っ取るようなリスクを犯したのか?みたいなところが疑問で、実際のところどういう環境でやっているのかブラックボックスのままである。