キリスト教はアンチグローバル
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世界で最も信者数の多い宗教はキリスト教。キリスト教は、ナザレのイエスを救い主として信じる宗教。イエスが人間の罪を贖うために自ら十字架にかけられ、復活したと信じている。
信者数 : 21億人
・カトリック 約10.8億人
・プロテスタント 約3.5億人
・正教会 約2.2億人
・その他の教派 約3.9億人
開祖 : イエス・キリスト
教えの源泉,経典 : 新約聖書、旧約聖書
聖地 : エルサレム
発祥年 : 1世紀
キリスト教は事実上の世界宗教と言っていいレベルまで発展してきた。一説によるとグローバリズムを推しているのはキリスト教で、「世界統一政府」みたいな陰謀論じみたものもキリスト教の支配によって実現されるらしい。 だが、安心して欲しい。これまでの歴史から考えると、キリスト教の普及によって世界は一つになるどころか、よりバラバラになっていくからだ。
現代日本の政治はキリスト教の政治に近い。右も左もキリスト教に染まっていると言っても過言ではない。フェミニズムが暴走し始めているが、フェミニズムを開始したのはキリスト教である。しかし、そのフェミニズムが生まれるきっかけも、最初の女性イヴを悪人にした「聖書」の男尊女卑にある。与党である自民党内には麻生太郎というカトリック教徒がいるし、アメリカというキリスト教国とも仲がいい。なので、構図を理解すると身内同士のお家騒動に過ぎないものである。
そのアメリカにおいてもほぼプロテスタントな共和党と、少数派のカトリックは民主党という形で対立している。キリスト教同士の対立は珍しくなく、アメリカとロシアは仲が悪いし、イギリスとフランスも仲悪い。同じキリスト教同士でケンカする事なんてざらにある。
また、異民族に対しても攻撃的である。十字軍という形でアジアに対して攻めてきた事もあった。このように歴史をさかのぼると、宗教として世界でもっとも危険だったのはキリスト教という事実がある。
それにしても、なぜこのような好戦的な性格をキリスト教は持ってしまったのだろうか?聖書にはこんな言葉がある。
10:34
地上に平和をもたらすために、わたしがきたと思うな。平和ではなく、つるぎを投げ込むためにきたのである。
10:35
わたしがきたのは、人をその父と、娘をその母と、嫁をそのしゅうとめと仲たがいさせるためである。
10:36
そして家の者が、その人の敵となるであろう。
10:37
わたしよりも父または母を愛する者は、わたしにふさわしくない。わたしよりもむすこや娘を愛する者は、わたしにふさわしくない。
(「マタイによる福音書(口語訳) - Wikisource」より引用)
12:51
あなたがたは、わたしが平和をこの地上にもたらすためにきたと思っているのか。あなたがたに言っておく。そうではない。むしろ分裂である。
12:52
というのは、今から後は、一家の内で五人が相分れて、三人はふたりに、ふたりは三人に対立し、
12:53
また父は子に、子は父に、母は娘に、娘は母に、しゅうとめは嫁に、嫁はしゅうとめに、対立するであろう」。
(「ルカによる福音書(口語訳) - Wikisource」より引用)
これは、他でもないイエスの発言である。「平和ではなく剣をもたらすために来た」。字面だけだとかっこよく見えるが、何とも物騒な物言いである。キリスト教徒の行動はこの言葉通りになり、同じキリスト教でありながら、次々と対立し、分裂していくのである。なぜ、イエスはこんな事を言ったのか、キリスト教が次々と対立する思想を生み出すのかは歴史を遡り、その誕生の経緯を見ていく必要があるだろう。