奴隷民主主義

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[東京 2日 ロイター] - 安倍晋三首相は2日午前の衆院予算委員会で、入管法改正による外国人労働者の受け入れ拡大をめぐり、「人手不足が日本の成長阻害要因になっている」と指摘し、「介護や建設業などは就労者の確保が困難になっており、外国人受け入れ拡大は日本人の雇用に影響しない」との見解を示した。
国民民主党奥野総一郎氏への答弁。

 

 トランプ大統領「キャラバン」という名の難民相手に軍隊出動させている間、日本では安倍首相による外国人受け入れが進んでいた。

 

 トランプ政権が極右であるのは今更だし、ヨーロッパで難民を受け入れた結果を考えれば妥当な判断とも言える。トランプもアメリカ国民もそこは理解した上で民主主義政治しているわけである。

 

 ところがこれが、日本人になるとおかしくなる。自称愛国者達はトランプの「自分たちの民族最高!」を応援する一方で、メディア的なコントロールをする米民主党を叩く。米民主党はクソ!共和党最高と言いつつ、米民主党的な思想を持っている安倍を応援するのである。頭のネジが外れているんじゃないだろうか?

 

 これは今に始まった事じゃない。安倍とオバマはかなり親密であったし、トランプは大統領選の時から「反TPP」を掲げていた。一方で、安倍はオバマとの時に進めていた「TPPどうするの?」みたいな感じで引き続きTPPを推す立場の政治家であった。

 

 こういう事を指摘すると、「安倍晋三しかいない!」みたいな事を言い出し、「消去法で選んだ」みたいな話になる。「カレー派」と「ハンバーグ派」に分かれて投票するのなら、自分の意思で投票する民主主義と言えるが、「目糞派」と「鼻糞派」に分かれての投票など、最初から選ぶ権利のない奴隷政治である。そりゃ投票率も低くなるわ。

 

  おかしいのは右翼だけでなく、左翼側もそうである。宮崎駿フェミニストも全然左ではなく、むしろ右寄りの思想の持ち主である事が分かった。ここら辺の政治的スタンスを明確にしておかないと、日本の政治はどんどん悪くなっていってしまう。現状の口だけデカいバカどもに「黙っていろ!」と言っても無駄なだけなので、きちんとした論理的思考で政治を語る大人が出てこないといけない。