レッツゴー!ピカチュウ個人的メモ

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 好きか嫌いか選べと言われたら「どっちでもない」という作品。これはポケモンシリーズが「好き」な自分からすると高くない評価だ。なんというか世代が一回りして、初代を知らない人達が初代をリメイクしたのかな?という印象。よくも悪くもアニメ版のポケモンに近い。

 

個人的に嬉しい点
・グラフィックに力を入れていながら、戦闘のテンポは初代と同じである
・かいじゅうマニアの復活
・海外に媚びを売っていなかった頃の世界観(日本っぽさ)
シンボルエンカウントによる連鎖のやりやすさ
・相棒が6V
・ノラで珍しいポケモンが出てくる
・かねてより切望していた片手操作できるRPG

 

個人的に哀しい点
・GTSの撤廃
・タマゴの撤廃

ポケモンリゾートの撤廃
・レーティングバトルの撤廃
・手を降るというアクションはボタンを押すというアクションに比べて個人差があり、難しい
・コマンドとアクションが融合したような複雑な画面
・時間制限もあり、失敗するとカビゴンであっても逃げる
・草むらの無意味化
・野生のポケモンとは戦わない
・その辺の雑魚トレーナーがじしんを使ってくる
・ライバルのモブ化
・自転車に乗れない
・ヒジュツの使いづらさ(特にオシダシ)
・補助輪がついてしまい、かえって自由度の減ったシナリオ
・しかも補助輪で向かわせるのが難しいルート
・通信交換は空気を読んで成立させる。

・全体の数を減らした結果、優遇されすぎなポケモンがいる事がよくわかる状態に

 

 個人的に一番気になるのは、野生戦闘をなくしてしまった事。これによってタイプ別の相性を覚える機会がトレーナー戦からになってしまう。これまでの雑魚戦が消えた事によって、中ボスが雑魚に格下げになった感じ。ゼルダなんかはボスと似たような行動をする雑魚敵がその辺をうようよしており、そいつを何気なく倒す事でボスへの戦い方を学べるのだが、今作は雑魚戦をカットした事によって「その場で学べ」みたいな空気になっている。また、難易度もよろしくなく、その辺のトレーナーのイワークとかがタイプ一致かつじめんタイプ最強の「じしん」とかを普通に放ってくるので、ポケモンセンターへ連れて行く頻度がめちゃくちゃ高い。しかも、ノラポケで覚えさせられたモンボのスロー技術は、戦闘ではほぼ使わない。ノラポケとトレーナー戦が完全に別物で浮いている。どうせだったら綺麗にボールを投げられたら先制攻撃できるみたいな大胆なアレンジがあった方がよかった。

 

 世界観的にいうと、野生のポケモンが襲ってくるからトレーナーはモンスターボールで仲間にして戦うというものが崩れている。基本的に捕獲で経験値を得るので、「乱獲」を推奨している。いや、たしかにHPというものが存在すると命を削っている感じがしてイヤなのはわかるけど、だったらトレーナー戦は何なんだよという疑問が生まれる。かつて「ポケモンバトルは闘鶏」みたいな批判があったけれど、今作は完全にそう受け取られても仕方がないシステムになってしまっている。

 

 自分に向けて作られているわけじゃないのは分かっているけど、やっぱり複雑な気持ちになる。今後はこの方向性で行くのだろうか?