仮装大賞

 欽ちゃんの仮装大賞を見る。思ったことをいくつか。

 この番組の特徴は一般参加型であるという事だ。言ってしまえば素人でテレビ慣れしていない人たちだ。そういう常識で考えたら面白くない人達をいかに面白くするかがプロとしての腕の見せどころだろう。こういう場合、脇が支えるのがエンターテイメントの鉄則である。

 それを考えると今回は審査が厳しすぎである。ブリリアンの0点はネタだとしても、それ以外の参加者はもう少し点をあげてもよかったのでは?ガチな審査はカメラがまわっていないところで相談で決めればいい。そもそも仮装のプロでもない人間がこんなに厳しく採点するのは妥当なのだろうか?

 子供には甘くしていい。ふてくされ顔で帰られると気分が悪い。いつもみたく賞はあげないけど、合格にはしてあげるみたいな方向の方が合理的である。視聴者にも分かるお情けなわけだから、だれも不審な採点だとは思わないだろう。

 投票のタイミングがおかしい。チャーンみたいな不合格の音がなるタイミングで投票して合格ファンファーレがなるという演出が気持ち悪い。増え方もピロピロピロ(10点)くらいピロ、ピロ、ピロみたいな加点式での増え方であり、まるで、空気読んで加点していっているようで爽快感がない。ピピピピピ!ジャジャジャジャジャジャジャーン!みたいなやつがほしい。クオリティ低いやつだけ点あげないみたいな減点式か、すごいけど落とした方がこの人の面白さを引き立てそうという場合のみ不合格にすればいい。

 スタッフに今回は厳しめにと言われたのか、売れっ子とは名ばかりの無能だらけだったのかは分からないが、テレビを誰がつまらなくしたのかは分かる。

 その一方で司会者は上手かった。特に香取は成長した。欽ちゃんだけでは扱いきれない小生意気なガキを回すという成長ぶり。中居より進行が上手いのでは?ジャニーズを敵にまわしてもやっていけそう感はすごい。