ドラクエ11感想その5【危機一髪の二人まで】

クリアしてからだいぶ経つが、一応エンディングまでの感想を書いておかないと中途半端なので、メモを頼りに覚えている範囲を書く。

・策略にハマり牢屋に入れられる勇者。こういう展開も昨今のRPGでは珍しくない。このタイミングで倫理的に難しい「盗賊」を仲間にするというのはなかなか考えられたシナリオだと思う。

・盗賊の青年「カミュ」に先導される形で進むのだが、基本的に「戦いを避ける」イベントが続く。RPGの序盤は数字のやりとりが2ダメージとか4ダメージとかその後の300ダメージ、900ダメージみたいな景気がいい数字に比べると地味だ。けれどもプレイヤーにはハラハラドキドキさせたい。そのためにはこういう戦闘を避けつつもスリリングな展開というのをまず持ってきたのだろう。

・絶壁にまで追い込まれてここでオープニングムービーへ。内容は仲間キャラの紹介。

・村からの出発の時もそうだったが、「依頼で動く」勇者。まだ「自分の意思」で行動していないというハリウッド脚本でいう主人公の問題点、フリみたいなものをさりげなく提示している。

カミュから「不思議な鍛冶」を薦められる勇者。ドラクエにおいて馬車というシステムが出てきたらそれ自体がシナリオの一部なようにこの鍛冶もシナリオの一部となっている。

・イヤな予感の中、村へ帰ると意外にも無事だった?けれども村の様子がおかしい。幼少時の自分に会うというドラクエ5を彷彿とさせるイベント、からのボロ村。プレイヤーに予想や予感をさせておいて、その予想の裏切り方みたいなものも上手い。