震災後のゲーム2

前提:震災後のゲーム - 鈴木君の海、その中

 今更だがFF15の話である。ハッキリ言って、ブレスオブザワイルドと同ジャンルのゲームで、しかもあちらはいろんなゲーム賞を取る名作で、こっちはクソゲーオブジイヤーに輝くようなアレな作品なので、ゼルダやったんだったらわざわざ遊ぶ必要はない。

 が、ちょっとだけ語りたい事があるので、シナリオについてちょいと語らせていただきたい。

 このゲームで私が一目置いているキャラクターが、イグニスというメガネの男である。このキャラクターは口うるさい家庭教師的なクソ真面目キャラなのだが、実はバグ発生の宝庫(通称バグ芸人)でもあり、そのギャップから一部では名の知れたキャラクターになっている。

 ただ私が注目しているのは、このキャラクターがFF15で語られる「失われていく」部分の非常に大事な役割を担っているところだ。

 JRPGはバブル期に生まれたゲームで、時を進めるという事は増えていくというインフレ的世界観にあった。それの到達点がポケモンだろう。先へ進めば進むほどいいことがある。

 ところがこのゲームは時を進めた結果、失われてしまった。みたいな描き方が面白いのである。やっぱり震災後のゲームだよなぁと思う。