日本ゲーム盛返史1991 ー 2018(その2)

※以下の文章は、おっさんの個人的な思い出語りであり、多くの事実誤認が含まれている場合がございます。


ゼルダの伝説 神々のトライフォース

 1991年とか言っているが、私にとってリアルタイムで1991年を語れるソフトは少ない。常にみんなが最新ゲームを遊んでいるかといったらウソになる。私は田舎育ちな上に、父親がゲーム嫌いの人間であったため、そもそも家でゲームをやるというのはなかなかに厳しい環境であった。

 だから私が「ゼルダ」に出会ったのも知人がクリアしたゲームを借りてからの事である。初めて触れた時にあまりにもハマってしまい、そのまま長い事我が家に置かれる事になった、私にとって人生初の「借りパク」ソフトである。*1

 当時は「ゼルダ」がお姫様の名前だと気づかず、主人公にゼルダとつけたため、ストーリー上で混乱してしまったのもいい思い出だ。

 私が感じたゼルダの魅力は、背景にすぎないと思っていた物が、新しいアイテムを手に入れるたびにすべて意味のあるものだと気づいていく瞬間である。同じ道でも入る時と出るときで印象が全く変わる。このように世界を広げていくのがとても気持ちいい。

 今作ならではと思わされるのが、ロードメニューのリンクの姿である。装備している服の色や剣や盾の形から見ただけでどこまで進めているからがわかるようになっている。些細な事かもしれないが、こういうところが好きだった。

 お尋ね者だったり、イケニエに捧げられていたりなど、意外とダークファンタジーな要素が強いのも印象的だ。こういう世界観だからこそ主人公が壺を割っても、まぁ、違和感が生まれにくいのかもしれない。

 回転切りやダッシュ斬りなどアクション自体も気持ちよく、特に必要の場合でも出してしまうというアクションゲームとしても優れたゲームである。

*1:当然今は返した