日本ゲーム盛返史1991 ー 2018(その8)

※以下の文章は、おっさんの個人的な思い出語りであり、多くの事実誤認が含まれている場合がございます。

 1998年は豊作の年であった。世間一般では「時のオカリナ」が語られるのであろう。が、今回は私のワガママで好きなゲームを上げたい。それでも絞り込むのが大変だったので、とりあえず、思い出のゲーム3作を紹介しよう。


ドラゴンシーズ 最終進化形態

 単純にドラゴン好きとしてこのゲームを上げる。オリエンタルな世界観が新鮮でいい。

 もちろん対戦ゲームとしても素晴らしく、読み合いに勝てば実力以上の勝負ができるという、個人的にはお手本にしたいシステムである。

 メモリーカードバトラーというそれぞれのデータを使った遊びができるのもプレステならではで面白い。



エコーナイト

 ホラーゲームというのはそのジャンル上問題がある。アドベンチャーゲームというのは基本的に次へ進むゲームだが、怖すぎると人は次へ進みたくないという気持ちになるからだ。ホラー映画であるならば、時間が進めばシナリオも進むがゲームの場合はユーザーが進みたいと思ってくれないといけない。零シリーズなんかは怖さで言ったら一級品かもしれないが、幽霊をカメラで覗くという行為自体が怖すぎて人を選ぶゲームになってしまっている。

 その点で、私はエコーナイトを高く評価する。エコーナイトは万人にオススメできるホラーゲームだからだ。

 まず、エコーナイトは武器を持たない。バイオハザードなどは銃を持つ事が基本であるためシューティングやアクションとしての側面を持つ事になり、ホラー部分がかすみがちだ。今作では武器がないため、とりあえず、魔物を見たら逃げるのが基本。そのため、最初から最後まで緊張感を保ちながら遊べる。

 魔物への対抗策は光である。これが非常にわかりやすくていい。アドベンチャーゲームにおいてどこへ行ってフラグへ立ったのかは重要だが、複数の部屋をまたぐゲームでは管理がめんどうくさい。このゲームでは灯りをつけた部屋はもう魔物が出ない(もう安全地帯)、まだな部屋はまだ探索していないと直感的にわかるように作られている。

 また優しさも特筆すべき点だ。RPGの村人的なポジションの幽霊が出るのだが、基本的には「プレゼント」で成仏させる。一方で「魔物」と呼ばれる怨霊も同じく「プレゼント」で倒すのである。基本は灯りで逃げつつ、プレゼントで倒す。村人と魔物に取る動作が全く同じという不思議なゲームなのだ。このため、ホラーゲームにありがちな後味の悪さというのがこのゲームにはない。もっと評価されるべきゲームだと思う。


メダロット2パーツコレクション

 メダロット自体マイナーゲームなのに、さらにマイナーなパーツコレクションを上げるのはまちがいく自分しかいないだろう。

 このパーツコレクションはクリアすれば全てのメダロットに登場するパーツという装備品を集められるわけだが、その見せ方が素晴らしい。

 スペシャルロボトルという特殊な戦闘があるのだが、そのパーツがもっとも輝ける戦闘シーンを用意し、チュートリアルとなっている。その試練を乗り越えれば、そこで使った装備が自分のものになるという何というか完成されきっているのである。