日本ゲーム盛返史1991 ー 2018(その10)

※以下の文章は、おっさんの個人的な思い出語りであり、多くの事実誤認が含まれている場合がございます。


デジモンワールド デジタルカードアリーナ

 バンダイといえばキャラゲーの会社で、つまりはクソゲー会社というイメージがある。例えば「デジタルモンスター」を扱ったゲームでいうと「デジモンワールド」というゲームがあるが、このゲームは存在するありとあらゆるものをポリゴンで表現しようとしたために読み込み時間が長く、動作もモッサリするというTHEプレステゲームというものである。*1

 今作は題材が「カードゲーム」となっている。当時はトレーディングカードがブームになっていたので、便乗モノと言えるが、数あるカードゲームモノの中で「ゲーム」として捉えた場合、今作はを強くオススメできる一品だ。

 「マジック:ザ・ギャザリング」みたいなガチっぽいやつは置いておくとして、類似のゲームにはポケモンカードゲーム遊戯王がある。ポケモンは人によって必要なカードと不必要なカードがハッキリ別れるため、「トレーディング」として考えた場合とても優れている。だが、ルールが複雑なため誰にでもオススメできない。遊戯王はルール自体はシンプルだったのだが、最近ではトラップカード合戦になってしまい複雑化している。しかも、レアなものは本当にレアにしてしまおうというあくどい商売となってしまっていて「シャークトレード」が当たり前になってしまっているなど、トレーディングカードゲームの世界は問題が多すぎる。

 今作は元々のデジモンカードがマイナーである事を利用して、ゲーム内のカードもほぼオリジナルにしてルールのみを再現するという大幅なアレンジを行った。ポケモン遊戯王は現実に存在するカードや遊びをコンピュータ上でシミュレートする目的で作られているが、今作は純粋に対戦カードゲームとしての面白さに重点が置かれているところに好感が持てる。

 アニメ「デジモンアドベンチャー」で使われたキャラクターや音楽を原作のイメージを壊さずに作っている点も評価すべきポイントだ。

*1:個人的にはデジモンゲームでは好きな方だが