日本ゲーム盛返史1991 ー 2018(その12)

※以下の文章は、おっさんの個人的な思い出語りであり、多くの事実誤認が含まれている場合がございます。

ひぐらしのなく頃に鬼隠し編

 2002年当時に遊んだわけではなく、ネット公開された体験版を遊んだのだが、非常に印象に残った。極論になるが、アドベンチャーゲームでもっとも優れたデザインをしていると思う。

 自分は口コミが広がってから遊び始めたので、萌えゲーだと思わず、最初からホラーゲームだと思わされていたが、それすら仮の姿に過ぎず、実はミステリーだったのだという、2重3重の物語構造にハッとさせられた。

 特にインターネット上で「あのシーンにはこういう意味があったんじゃないか?」という考察が活発になっていたのが印象だった。ソフトは答えを教えてくれないが、ユーザーが答えを作り出すという、二次創作が活発な「同人」という業界やフォーマットというものをちゃんと活かした作りになっている。