GEMS COMPANY個人的メモ5

 「バーチャルさんはみている」という観た後に何の感情も抱かないクソアニメを観てしまった。これをアニメだと表現する事はアニメーターに対する最大の侮辱だろう。*1大御所VTuberがたくさんいる中、ジェムカンは見事にハブられている。*2番組自体はクソなので、二度と見ないけど、出演者には恐ろしさを感じてしまった。自分はニコニコ生放送の特番と合わせて見たんだけど、その中にしんりゅう、エスタークダークドレアムレベルのやべーやつがいた。*3なんというかジェムカンのマターリオーラを浴び慣れてるせいか、オーラに圧倒されてしまう。と、同時にここはモー娘。やAKBなんかと同じ熾烈な場所なんだという事もわかる。やっぱりそれぐらいの力がないと生きていけないくらいVTuberも大変な世界なわけだ。

 

 どんなに大人しそうなキャラもなんというか陽キャの匂いがする。さらに言えば身内で固まっていた陰キャのジェムカンと違って、既にコラボで仲間関係ができあがってしまっているというか。完全に出遅れてるよね。ジェムカンは学校のクラスのポジションでいうと、ぼやーとして、大して面白くもないのに、なんか男子にチヤホヤされて、それなりの資産家のお嬢さんで、見た目もそこそこの子がコネで転校してきて、無邪気に「みんな、友達になってー」と言っているような状態である。ちょっとどころかかなりヤバイ事はある程度の経験を積んだ人なら分かるよね?もちろん、そういうこれまでだったら「落ちる」子を拾う企画だったから、私も褒めたのだが、プロデューサーとファンは甘やかしたまま、何の成長もさせないままここまで来てしまったわけである。これは明らかにこれまでの売り方のミスによるものだよね。このままじゃジャイアンに勝てないよドラえもん

 

 ジェムカンの個性は12人の中で個性があればよかったけれど、これからは外側の人とキャラがかぶる可能性が出てくるわけで、多くの人は知名度が高い方が元祖で、知らない方が二番煎じだと思う。つまり、コピーだと思われた方はわざわざ見る価値なしと判断されてしまう。これはなんでYouTubeでチャンネル数が伸びないのかという事にも通じてくるわけだ。これから先は自分が持っている○○枠みたいなのを外で争う必要が出てくる。あるいは、これまでファンやプロデューサと築いてきたものを捨てる覚悟で新しく作る物は作らないといけない。年も変わった事だし。

 

 また、キャラがかぶってなくても相手が脅威を感じたら潰される。ジェムカンはいざとなったら、プロデューサーはゲーム、メンバーはアイドルの世界に逃げ込めばいい存在だけど、むこうはVtuberしかないんだ!これで食っていこうという存在だからやる気が全然違う。ジェムカンは色んなコンテンツを見てきた自分も、自称深田恭子を見つけたよーすぴも認める存在。*4けれども経験値がない。例えるとレベル1の勇者だ。魔王だったら今すぐに潰しにくるという事は覚悟しておいた方がいいよな。*5

 

 ドラクエ5で言うと、長いドレイ生活が終わった後のオラクルベリーでカジノして大当たりし、メタルキングの剣グリンガムのムチを手に入れて、そこら辺の雑魚スライム瞬殺してイキってるやつらが、チートでエスタークを召喚して街破壊してしまうみたいな展開になりつつある。ちゃんとレベルを上げれば倒せる相手を、逆に潰して下さいと言わんばかりに準備もできていない段階で呼び寄せようとしている。


 意外と差別化はできているけど、そこを売り込もうという気があるのか、ないのかわからない。

 

じぇむかんの魅力

  • 歌がシンプルに上手いのに封印して、それ以外の部分で努力している事
  • (いまのところ)弱小配信者だから広告表示もなく見れる
  • (いまのところ)グラビア活動とかやっていないのでクリーンなイメージがある
  • 変にプライドが高くなく親しみやすい
  • かつてのモ○娘。やA○B48的な他のメンバー蹴落とそう感がない
  • それぞれの出身や趣味が違うため、コラボ配信による化学反応が面白い
  • このままよーすぴ達の道楽で終わってもいいと思えるような気楽さ
  • ダメ人間なのに頑張っているのが逆に勇気づけられる

 
 私は最初に「なんじゃこりゃ」から入って、見ていく内に「意外とありかも」、そして「実はアイドルでした」という風にハマっていった人間なので、最初から「私たちアイドルです!」って売り方はどうもひっかかる。水戸黄門で助さん格さんが暴れる事なく、印籠をチラつかせて顔パスで事件を解決するようなもん。面白くない。キズナアイと並べたら、向こうがアイドルでこっちはモブ感があるよね。個人的にはそういう庶民的で親しみやすいところに好感を持っているわけで。

 

 さらにいうとVTuber自体世間から見たら「げっ」って言われやすい存在。けれどもジェムカンは3次元に寄せた配信なわけで、他のVTuberよりも「げっ」が少ないと思う。NHKとコラボしたのがジェムカンだったらまた違う雰囲気だったんじゃないだろうかとか思う。*6そういう意味でいうと実はコラボ自体はどこよりもやりやすいと思う。

 

――齊藤さんは、18年8月に6年間続けられた「ドラクエX」の初代プロデューサーを引退し、現在は「Vチューバー」とも呼ばれる3Dのアイドルユニット「GEMS COMPANY」のプロデュースをされています。会社としてもあまり例がない試みだと思いますが、どんな経緯で取り組むことになったのでしょうか。

 最初のきっかけは、14年10月にニューヨークで開かれた初音ミクのライブ「HATSUNE MIKU EXPO 2014 IN NEW YORK」の映像を見たことでした。もちろん初音ミクという実在の歌手がいるわけではないので、ステージの上に3Dの「彼女」がスクリーンに映されて踊っているんですね。観客もサイリウムを振ってとても盛り上がっていました。これを見たとき、雷が落ちたような衝撃を覚えたのです。

 ただ、当時はまだ、細部まで含めてモーションをキャプチャーして3DCGのキャラクターをリアルタイムに動すというのは簡単ではありませんでした。だからこの3Dの初音ミクは、事前に用意されていたものだったわけです。しかしあれからモーションキャプチャー技術が進歩して、2年ほど前から3DCGのキャラクターを比較的安価にリアルタイムで動かせるようになってきました。そこで、あの初音ミクの感動をリアルタイムで実現できるのではないかと思い、面白そうだから3Dのアイドルをやってみようという話を会社に提案してみたわけです。

 

 よーすぴはリアルタイムとか言っているけど視聴者に結構な頻度で待たせている時点でそんなもん無い。なぜ、時間を犠牲にしてまで待たせるのかというと3次元によせているから。なにぬねねが「声優」になりたいですと言った事に対して「もうなってるやん」というツッコミがくるように普通はおかしい事なんだけど、これはジェムカンが二次元じゃなく、こっち側に近い存在だから成り立つ。発表前から現在まで続いている事で、うーたま族として紹介しているサイトでも特徴として取り上げていた事。つまり、ここは歴史があって強みではあるよね。

 

 だから、そういう「げっ」が少ない存在が切り込み隊長としてこれまで他の人が行っていないところに行く事で、後進が活躍しやすい環境が出来るというのに、実力者に媚びを売ったり、逆に内に籠もろうとしているのはちょっと違うんじゃないの?と思ったりする。

 

 

 個人的には「歌」がいいと思います。この分野の先輩には初音ミクがいますが、ボーカロイドは技術の都合だったり、アーティストや声優への配慮だったりして、本人にあえて似せない加工されたボカロっぽい声が特徴的でした。*2スプラトゥーンのライブも歌手の声を加工しており、全体的にテクノっぽい雰囲気です。例えるならばカレー粉やマヨネーズのような調味料で味を作っているような感じでした。GEMSCOMPANYではアイドル事務所がオーディションに関わっただけあって、アカペラでも聞ける実力の持ち主が多いです。余計な調味料を使わず、素材そのものの味を引き出すプロデュースを行っているので、ある意味正統派です。


 歌に関しても今回キズナアイ中田ヤスタカがコラボした事からわかるとおり、テクノで来るんだよ。だから素の状態で戦えるジェムカンは実は勝てる可能性がある。もっとメンタルとかアドリブ力を強化して、いつでも実力を発揮できるようにしておかないといけない。

 

 

 マーケティングで作っていないというのも重要だ。容姿ひとつとっても、「お前らこういうのが好きだろ?ホレホレ」感というのが他のVTuberよりも薄い。本人達がこれが好き!これがしたい!というのがあるからこそ、それを応援したいのであって、こちら側からの要求が通るのがいいわけじゃない。なのに実際の配信では「何してほしい?」と聞いてきてそれに応えるみたいなマーケティングよりもはるかにせまい目の前の数人を満足させるコンテンツになっている。やってる事も他のYouTuberのマネみたいなのが多く、結局下手くそなマーケティングをしているのに近い。伝わっていなかったかもしれないけど、私が何度も親元を離れろと言っているのは、ジェムカンを止めろという事ではなく、ファンやプロデューサでない、自分個人の力で勝負しろ!という事である。

 
 あと、話は脱線するけど、仕事が欲しいんだったらそのための準備をしておかないと。ポン姉イジリがいつのまにか群馬disりになってるとか幼稚すぎるでしょ。今のところ内輪だし、言ってる人達も田舎出身だから許されるけれども、取引先が群馬出身だったらどう思うよ。こういう事やっている一方でひなねねの、身内disり合いは注意される辺りよくわからない。*7こっちからコネで売り込むだけじゃなく、向こうから興味を持ってくれるような存在になってほしい。

*1:中堅どころを知れるVRadioの方が面白そう。

*2:まぁ、出ても火傷するだけだが。

*3:他は台本読んでるだけだろうなというレベル。ただ、ミルドラースデスタムーアみたいな変身できるタイプかもしれない。

*4:全然すごそうに見えないな。

*5:よーすぴや公式はバーチャルキャスト出演を決めた時点でそこら辺の空気感知ってるんじゃないだろうか。じらしたり、サプライズが好きなタイプ=隠し事が多いからそういう事を周りには伝えていない可能性はありそうだ。

*6:ただ女性が聞き役なのはおかしいとかいう妙なイチャモンだったので、おバカグループのジェムカンもどっちにしろ叩かれただろうけど。

*7:個人的にオススメ動画だよ。