VTuber7000人

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株式会社ユーザーローカル(東京都港区、代表取締役社長:伊藤将雄)提供の「ユーザーローカル バーチャルYouTuberランキング」(写真1)は、バーチャルYouTuberの人数が本日2月21日に7000人を突破したことを発表します。

ユーザーローカル バーチャルYouTuberランキング
URL : https://virtual-youtuber.userlocal.jp/

 YouTubeなどでCGキャラクターが動画配信するバーチャルYouTuberVTuberともいう)は、2017年12月から数が増えはじめ、この1年間ほどの間に、以下のペースで増加してきました(表)。

・2018年3月19日 1,000人
・2018年4月27日 2,000人
・2018年5月28日 3,000人
・2018年7月10日 4,000人
・2018年9月12日 5,000人
・2018年12月19日 6,000人
・2019年2月21日 7,000人

 この数は、弊社運営バーチャルYouTuberランキングに申請されたバーチャルYouTuberと、主要バーチャルYouTuberのチャンネル数をもとにカウントしています。本日時点での人気バーチャルYouTuberトップ10と、その現在のファン数は以下のとおりです。

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ファン数トップ10 (VTuber 7,000人中)
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1位  キズナアイ  245万人 (※ゲームchは127万人)
2位  輝夜 月  90万人
3位  ミライアカリ  73万人
4位  電脳少女YouTuberシロ  60万人
5位  猫宮ひなた  46万人
6位 ゲーム部プロジェクト  36万人
7位  ヨメミ  35万人
8位  田中ヒメ  鈴木ヒナ 34万人
9位  月ノ美兎  32万人
10位  バーチャル番組連盟(ねこみみマスター)  24万人
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  VTuberが7000人を突破したらしい。おめでたい事ではあるのだが、この数字をどう読むべきなのか考えている。 *1

 

 まず注目すべきは活動期間である。去年の3月の時点で1000人しかいなかったという事は7000人のうちの6000人は芸歴1年に満たないという事である。*2実際、「1周年記念です!」と言っている個人VTuberが現れているが、「誰だお前」感がものすごい。

 

 

 掲載されている配信者がVTuberを名乗っていないor名乗るのを止めたケースがある。他にも「美津あき子」とか「カコ・クラガリ」みたいな「お前等YouTuberやんけ」というやつらはランキングからは除外されているようだが、僕の見た秩序。のヨシナガ氏は地味に掲載されているという。ユーザー申請が混じっているらしいが、信頼性に関しては疑問符がつく。

 

 海外勢も普通に掲載しているため、全世界合わせて7000人である。これを星の数ほどいるYouTuberと比べて多いと見るか少ないと見るかはあなたに任せよう。

 

 やる気があるうちに7000人分リスト化しようかなと思ったのだが、このサイト、検索でチャンネル登録者数が多い上位だけが表示される。下位のVTuberの見つけ方が分からない。かといって、このためだけにTwitterで探りを入れるのも面倒なので、とりあえず1300のチャンネルがある事を確認して力尽きた。

 

  1300程度しか調べられていないので確証はないが、この「7000」という数字はおそらく「魂」の数が7000人という意味で、運営の数ではないだろうと考えている。

 

  例えば、「ゲーム部プロジェクト」は」魂」が4つだが、チャンネルは1つである。スタッフの人数には諸説あるのであえて「1つ」と表現するが、環境を提供するのも、動画編集するのも、投稿するのも「1つ」と数える事ができる。同じように1つのチャンネルに2人いる「おめがシスターズ」や「MonsterZ MATE」のようなチャンネルも運営は1つと考えられる。中にはチャンネルを7人で共同で使っているケースもある。つまり、7000が魂の数だとするなら運営はそれよりも遙かに少ない。もしそうなら、1つの運営が潰れたらそれに伴って複数の魂がゴソッといなくなる可能性というものが高いわけで、決して7000は多い数字ではない。

 

  上記の引用では「チャンネル数をもとに」と書かれているが、この場合も運営の数は少なくなる。例えば、「キズナアイ」や「響木アオ」は「ヒカキン」のように1人でメインチャンネルとゲームチャンネルの2つのチャンネルを持っている。黒咲りんに至っては「メイン」「今日は何の日」「キッズ」という過労死レベルのチャンネルを開設している。このようなケースがあるためチャンネル数だけでは正確な人数は計れない。先ほど言った魂の数で計測した方が信憑性がある。

 


グーチョキパーでなにつくろう【手あそび・こどものうた】

 

  また、アイドルグループとして売っているところは個人に1つのチャンネルを割り当てるケースが多いため、10のチャンネルを一つの運営が管理している事が多い。株式会社ZIGの「VTuber100体プロジェクト(なぜか50人しかいない)」もあるので、運営の数はやはり7000よりも少なくなる。*3

 

  事務所に所属しているのを公表しているチャンネルはおよそ700なので、1割が企業運営であり、残りの9割は個人運営だと考えられる。一般的なVTuberのイメージだと「嘘でしょ!?」と思われるだろうが、最近ではLive2DでもVTuberを名乗れるので、業者*4に依頼すれば個人でも何とかなる場合がある。中には「バーチャルはVRという意味ではない!」と止め絵と声だけでVTuberを名乗る配信者もいて、そういうのも下位だから目立たないが7000人にカウントされている。*5あと、動画投稿が2桁いっておらず長い間準備中と言っているチャンネルもあった。

 

  全体を俯瞰して思ったのは、のんきに胡座をかいていられない状況という事だ。参入している企業は思っていたよりもダメダメというか、バーチャルの利点を理解しておらず、少なくとも「リアルイベント」に力を入れているやつは目を覚ましてくれと思う。リアルでライブをやって稼げるジャニーズですらバーチャルの利点を理解しているというのに、それすら分からないとか救いようがない。*6ニコ動オワコンにしたやつらがYouTubeまでオワコンにして去っていこうとしているならマジでイナゴなので、火炎放射機で燃やしてやろうかなと思う。*7

 

  とりあえず言える事は自分は7000人全部を応援することはできないし、配信者が気になっても運営方針合わないところは切っていこうと思った。

*1:ランキング上位に「バーチャル番組連盟」とかいう怪しいチャンネルがあるが、これはバーチャルのじゃロリ(以下略)こと「ねこます(ねこみみマスター)」のチャンネルである。自分の中では既に引退した事になっていたが、正確には「動画投稿を止める」だけで、「バーチャルタレント」としては活動を続けるらしい。VTuberの9割以上は半年前に動画投稿しなくなったおっさんよりもチャンネル登録されていないようだ。

*2:前世とかいう概念はここでは持ち出さない。

*3:配信環境を入れたノートパソコンを個人に配れば自宅配信も可能になるが、コストがハンパないだろう。

*4:この界隈ではママと呼ばれる

*5:なお、個人勢は企業イメージとか気にする必要がないので、上位VTuberにありがちな「ビジネスやべーやつ」じゃなく、「ガチでヤバいやつ」が混じっている。

*6:どうせやるならYouTubeで会場の様子をインターネット配信するか、全国の映画館にライブビューイングしておけ。まぁ、そんな予算ある企業なんてほぼほぼないけど。

*7:まぁ、数少ないまともな運営まで灰になったら困るのでやらないけど。