ジェムカンファン、辞めます。

 自分の中でアンチになりかけている自覚があるので、GEMSCOMPANYのファンを辞めようと思っている。どれくらい深刻かというと、最近はメンバーの配信を追いかけるより、好きな音楽を30分聴いた方が心が落ち着くというレベルだ。

 

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アイドルが努力している姿というのは、熱心なファンにとって何よりも心を打つもの。しかし、普段の練習風景とはいえ動画として表に出すにはスタッフの動画制作のための作業が必要で、そうひんぱんにファンが目にすることができるものではありません。バーチャルアイドルであればなおさら、まだまださっと撮って出しができるような気軽なものにはなっていないでしょう(いちいち4K画質で出してくるジェムカン運営がこだわりすぎという側面もあるかもしれないけど)。

そんななか、驚きの実写映像としてレッスン動画が公開されましたので、本記事ではその内容を紹介したいと思います。動画が公開されたのは、わちゃわちゃアイドルバラエティと銘打ち、月に1回ニコニコ生放送で放送している冠番組「じぇむかんTV#7」内のいちコーナー。都内某スタジオで行われているジェムカンメンバーのダンスレッスン風景。

 

映像はこのように、足元だけを映したものになっていますが、聞こえてくる声は間違いなくメンバーのもの。さすがに全身というわけにはいかないのはその通りですが、足だけでもかなりチャレンジングな試みと言えるのではないでしょうか。

 

 あまりファンを晒し上げたくはないが、これが最初で最後なので許してほしい。……本人は褒めているつもりなのかもしれないけど、私には皮肉にしか見えない。「誰もやらなかった事」と「誰も出来なかった事」は全然違う。ダンスを頑張るなんてテレビやネットに出ないような地方のアイドルだってやっていそうな事だ。*1実写も他のVTuberには出来ない事でしょ?と言いたげだが、底辺VTuberは割とやってる。どこら辺が挑戦的なのだろうか?そもそもVTuberじゃないと言っているのに、VTuberとして新しいみたいな褒め方は意味がわからない。

 

 正直、今回のじぇむかんTVは今まで見た中で最悪のものだった。ネタとして笑えたこれまでと違ってどん引きする演出の数々。最初から「知ってるおっさん」の顔がアップで映って、メンバーの「足踏みどんどん」。もうほとんど画面を見ずサウンドオンリーで作業用BGMとして流していた。で、たまにチラ見すると今度は上部から映した料理動画(実写)。自分は何を見せられているんだろうと困惑した。

 

 ろくに見ていないので、多分見当違いな事しか言えないと思う。けれども見返せるほどの気力はないので、もう追いかけるのを止める。それだけ。

 

 「足踏みどんどん」もYumiko先生のインタビューしか聴いてなかったが、正直こういうのを見せられても「いい先生を持ったな」というだけで、「ジェムカンすごい」にはならない。プロデュースの形として「アイドル」よりも「アイドルの先生」を魅力的に見せるとか意味が分からない。てか初見の人はどう思ったのだろう。内容が今いるファンに「辞めるなよ」と念押ししているだけで、新規層とかもう狙っていないんだろうなと思った。

 

  私も精神状態が悪くなってきているので、全部自分に対する当てつけのようにしか見えない。運営の中で私は「厄介ファン」に分類されていて、振り落とすためにこういう動画を作ったように感じてしまう。もしそうだとしたら、たつき監督のやり方、楽しみ方は違うという製作側の主義主張のために視聴者を楽しませるという意識に欠けたけもフレ2に通ずるものがある。

 

  これまで散々、VTuber周辺は身内に甘いところが嫌いと言っておいてアレだが、ジェムカンの「実写」についてはもうどうでもいい。映したきゃ映せ。ここはVTuberをそもそも名乗っていなかったし、横のつながりもなかったし、そもそも今いるファンもVTuberとして応援している人なんていないんじゃないだろうか。影響なんてほぼないと思う。*2ただ、そうなると彼女たちのジャンルはVTuberよりも競争が激しく、チャンネル登録者数再生者数が上で、ノウハウも既に確立された「YouTuber」の中に入っていくことになる。正直、今回の動画はYouTuberの動画としてみたら何の魅力もない。

 

 ものすごい初期投資で美麗モデル使って、でもやることは低予算のにじさんじモドキで、最終的に止め絵でモデル動かせないような個人運営レベルの動画を出すって、視聴者をバカにしているようにしか見えない。コラボには金をかけるのに、動画は低予算なんだな。

 

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もふくちゃん)説教しないで。「昨日のあれはよかったけど、今日のあれはよくなかった」みたいなことを言うと本当にね、ひとつもいいことないから。
吉田豪)「いいことだけ言ってあげよう!」っていうね。
もふくちゃんいいことだけ褒めていてあげれば、人は伸びるから。悪いところは私がみなさまのかわりに怒るんで。説教は本当にしないでください。
吉田豪)よくあるんですよ。オタが「悪いことを言えるのは俺ぐらいだ」みたいな感覚で。
【中略】
もふくちゃん)それは私たちが言うことなんで。みなさんは本当に言わないであげて。もうすごく傷つくから。思春期の女の子の傷つきやすさって本当に半端じゃないですよ。もう薄いガラスをあなたたちはパーン!ってやっているのと同じですから。すっごく大切に扱って。花だから。蝶よ花よと、「美しいな、きれいだな、かわいいね、素敵だね」って水をずっと与え続けていれば、絶対にいつか花が咲くんで。安心して……本当に説教だけはしないでって思う。
吉田豪)僕らの仕事は水をあげて愛でることだけっていうね。

 

  自分はGEMという言葉から宝石を連想し、だがまだまだ未熟という印象を受けて「原石」だと思っていた。だから磨く必要があると思っていた。磨かない状態の原石は石ころにしか見えないから。石ころに水や肥料を上げても意味はない、加工してよくなるという人と、花に強い風はいらないという意見は交わらない。*3けれど彼女たちは「生モノ」なので、植物で例えるのは正しい。私の推し方が間違っていたから、私が去るのは正しい。*4

 

sudzuking.hatenadiary.com

  「うーたまを甘やかしたい」は私の「ストイック(かっこいい)」とは相容れないものだ。そもそもこの「甘やかしたい」流れが生まれたのは、8分音符ちゃんを何度やってもクリアできず、つらそうなうーたまに対しファンが「がんばりすぎはよくない」という反応をしたのがきっかけだったはず。つまり、元ががんばりやだから甘やかすというのが一つのアクションとしてあったはずだ。だが、「甘やかしてはいけないです」と言っていた*5珠根うたはVRadio始まった時には「甘やかしていこう」みたいな事を言っていた。それを見て「俺の好きだったうーたまはもういないんだ」とショックを受けた。運営、本人、ファンは甘やかすの受け入れた。

 

 これまでは本人が自分に厳しく、ファンが優しくだからバランスがよかった。けれどもファンも本人も運営も全部甘々になってしまった。メンバー間の群馬disりも周りの誰かが正してくれればそれでよかった。けど、もうそれが出来る人がいないのかもしれないと思うようになった。運営はいいおじさんムーブするし、ファンはイケてる騎士ムーブする。そりゃかっこつけたいよな。私だってこんな問題点を挙げるなんて嫌われ役やりたくない。何も楽しくない。だから辞める。*6

 

 気がつけば珠根うたの評価とキズナアイの評価が逆転していた。ゲーム部の夢咲楓についても、見方が変わってきている。

 


【ポケモンUSUM】世界一位決定直前!?レート最終日朝まで生放送!!【後半戦】

 

  私もポケモンが好きなのでレーティングバトルにはよく潜っている。だから1回負けただけでものすごくレートが下がってしまう事もわかるし、彼女がどれほど強いかも知っている。で、彼女のかかげた目標は「世界一位」だ。まだVTuberとして誰もやっていない事だし、プロゲーマー並の実力を持つ彼女にしか出来ない事だし、プロゲーマーのYouTuberだって出来るかわからない事である。ここまでやって「挑戦した」と言えるし、「頑張った」と言える。

 

 「他の配信者に心変わり」したと捉えられてもいい。これまでジェムカンについて語った事は嘘ではない。歌うまも本当だし、才能があると今でも思っている。ただその使い方に納得できない。最初からチート使ってイージーモードなのに少しでも上手くいかないと今回のような情に訴えかけるっていうのはちょっと合わなかった。

 

 私はもう今後、配信も、じぇむかんTVも記事にしないし、他のVTuberと比較もしない。失敗しても「ざまぁ」とか言わないし、成功しても「俺は見抜いてた」みたいな偉そうな態度とらない。だからもう安心してほしい。

*1:本当に頑張っている人間は頑張っている姿を恥ずかしいと感じる。誰がこれを映し、公開しようと思ったのかしらないが、そいつとは気が合わない。頑張っているアピールとかいらない。

*2:むしろ喜ぶでしょ。

*3:ただ雪の中で育てた方が甘くなる野菜もある。

*4:しかもこれ事務所(ディアステージ)の人の意見なわけで、ジェムカンをはるかに越える先輩方やら先輩のファンらがこの考えって事。これは根本から変えられない事なんだと悟った。

*5:珠根うたChannel #29参照

*6:完全に少女漫画のノリ。ジャンプノリが好きだったのに