病みの世界

 twitterハッシュタグVTuberになったきっかけを漁っていた。あんまり大手の人は答えていなくて、これまで私が見た事の無い名前ばかりがならんでいる。要するにユーザーローカルのランキングに掲載されないような無名VTuber*1なのだが、彼らがVTuberを目指した理由が思っていた以上に深刻かもしれない。*2

 

 まず、まともなのは「表現者として活動していた」が、どちらかというと「日陰者」で「コンプレックスを持っていた」人が、先人のVTuberを見て表で活動してもいいんだ!みたいに前へ出て行ったタイプである。このタイプは「提供者」という意識があるので、ちゃんと活動できそうである。「●●の良さをみんなに伝えたくて」みたいに健全な事を言っている。日陰者コンプレックスを持っているやつが「まとも」な方なのである。

 

 それよりややヤバイのが軽いノリで始めたやつだ。友達に誘われたとか、VTuberに逆に推されたみたいな大学のサークルみたいな勢いだけでやるパターン。まぁ、薦められるくらいには能力あるのだろうけど、人から言われて始めている時点でやる気がないのがわかるし、あんまり自分を向上させようという意識も持たないだろう。中にはチヤホヤされたいというオタサーの姫みたいな意識の人もいて、トラブルの元にならないか不安である。

 

 普通にやばそうなのは出会い目的のやつだ。推しが他のVTuberとコラボでワイワイ楽しく遊んでいるのを見て自分もなろうと思ったというタイプ。自身は無能に近い。けれども今はそういう人でも金と行動力さえ払えば、VTuberとしてデビューする事が可能である。エンターテイメントを提供する側じゃなくて、自分が楽しみたいというユーザー側の人間がアバターを被って活動しようとしているだけ。典型的な消費者だし、リアルの問題を持ち込んできそうでちょっと怖い。

 

 結構やばそうなのは、「推しが引退」したから「自分がデビュー」したというタイプだが、正直、言っている意味がよくわからなかった。「何で推しの代わりになれると思ったの?」と疑問で、自信があるのか、「魂」が乗り移った気分になっているのかわからないが、いろいろ線引きをしてもらいたい。

 

 かなりヤバイのは、「この世」とか「死にたい」とか「仕事に疲れて」みたいなネガティブな言葉が並んで、「VTuberに救われた」から自分も人を救いたいみたいに言っているタイプである。いや、言っている事はキレイなのだが、メンタル的にものすごい爆弾を抱えていないか?あと「この世」に対する恨みがすごいように思う。人前に出てきていいのか?

 

 なんでいちいち問題行動ばかり起こすのか疑問だったが、そもそも個人で始める人のほとんどが爆弾持ちであるという事が何かわかってしまった。ちゃんと作品を作れている時点でのばん組にアイキャッチ送った人達はだいぶまともな人だったんだと今更ながらに思う。

 

 かつてはVTuberに参入してくる企業をめちゃくちゃdisる人がいたけど、結果から言えば個人でも出来るようになった事でリスクが増えていないか?「ねこます」と「にじさんじ」の評価がかつてと今では逆転していそう。

 

  VTuberの分類について、配信プラットフォームとか中の人どうこうより、エンターテイナーなのか、ユーザー的なのかを分けた方がいいんじゃないだろうか?

*1:中にはVツイタラーとかいうなりきりアカウントとどう違うんだというやつも混じってる。

*2:ネタかガチなのか微妙なところだが