ここは真面目なインターネッツですね

 最近のインターネットは息苦しいみたいな話をよく聞くけど、人々が真面目になってしまったからではないか。

 

 PTAといえば悪の権化だったが、今はインターネットがPTA化している。特に若い世代はフィルタリング機能などで、汚いものから遠ざけられてきた結果、文化に対する潔癖さというものが生まれているように思う。みんなが自分が見たいものしか見ず、住み分けが進んでいる。全体のインターネット人口が増えても、区切られてしまうため、結果的に似たような考えの人達しか集まらず、そういう狭さの中で今までに無い新しいものは出にくい。クリエイティブな面白いものっていうものはどんどん生まれにくくなっている。

 

 


伊集院光 糸井重里 MOTHERトーク
1:14:55~

 

ガチガチのルール←←←遊び→悪ふざけ→不良→犯罪

 

 伊集院光糸井重里の対談では上記の振れ幅について語られていたが、当時この話を聞いて思い浮かべたのはニコニコ動画だった。だからこそ当時のニコニコからは面白い人が次々生まれていったのだと思う。


 ヒカキンの評価って動画作りに8時間とか、炎上した事がないとか真面目さが多くを占めていて、人によっては「何が面白いの?」ってなっているかもしれない。食の安全性と美味しさが違うように、面白さと健全さは違う。ヒカキンは安全性が確認された範囲内において面白く、ある限定されたグループにおいてレベルが高いのである。


 昔からインターネットをやっている人*1は悪ふざけに寄っていた。ニコニコで遊戯王ブロリーのMADが作られたように、著作権の意識もガバガバだった。今は案件を含めて、著作権などに非情に厳しい。

 

 コラボによる炎上は真面目な人と悪ふざけの人が同じ空間に来た事によって起きているように思う。*2インターネットがロウに傾いた結果、異質な物が混ざるカオスに対して拒否感を持つようになっている。

 

 本来プロは真面目も悪ふざけもできる*3が参入のハードルが下がった結果、ここら辺のバランスが取れないヤツが多い。

 

 言いたい事言えてないし、伝わっていない気がするが、この問題は一人で解決できる事じゃないので、本当に悩んでいる。

*1:これは年齢で区切れない。インターネット老人に20代後半がいる一方、最近ネットデビューした60代みたいな人も普通にいる

*2:あるいはどっちもクソ真面目で、重要視しているものにズレがあった場合

*3:Mステのタモリさんみたいな