YouTuber

 腐るほど言われ尽くしているだろうけど、YouTuberって大変だ。

 

 例えば「視聴率」という物に対してテレビタレントは悩まなくてよい。それはプロデューサーの仕事であって、MCやレギュラーでも無い限りはギャラもらってパフォーマンスすればいい。数字については番組を作っている人達の責任である。

 

  YouTubeにおいては、再生回数とか視聴維持率とかが投稿者本人に見えてしまうため、クリエイター自身が売り方とか数字について悩んでしまいやすい環境になっている。視聴者の目にはただの専門職に見えているが、企画、キャスト、編集、分析などを1人で行う総合職である。どう考えても人を選ぶ。

 

 もちろんチームとして活動すれば、それぞれが得意分野を担当するだけでよい。だが、報酬を分ける際に問題が出てくる。単純に考えて、2人で作っている場合は2倍の再生数、4人で作っている場合は4倍の再生数が求められる事になり、ハードルが上がる。チームでやってもそれはそれで大変なのである。*1

 

 広告の審査も厳しくなってきたし、ものすごく下らない理由でBANされやすくなっている。できる事が制限されていく中で新しい事を生み出さなければならないというのは、後発ほど力を求められる環境になっているという事でもある。

 

 視聴率を争うライバルも、テレビの場合はキー局8つくらいだけど、YouTubeはユーザーの数だけライバルがいるわけで、数億チャンネル相手に戦う姿勢がないとやっていけない。

 

 これからクリエイターの数は増えていくと思われる。芸能人をはじめその道のプロが動画を投稿するだろうし、グーグルの翻訳技術が向上して海外の面白動画がライバルになる。*2そうなった時にどんどん隅に追いやられる人は多くなっていくと思う。

 

sudzuking.hatenadiary.com

 

 どこかで見た光景。よかれと思ってやったクリエイターの増加が結果的にクリエイターを苦しめ始める。世界的なサイトなのでオワコンと呼ばれるまでにものすごく時間はかかるだろうけど、職業としてのYouTuberは厳しくなりそう。

 

  もちろん、職業じゃなく趣味や宣伝目的の副業なら生き残れそうだけど

*1:特に金が絡むと内輪揉めが怖い。

*2:ヒカキンキッズも参入するかも。