Twitter

 わかりやすく書いても誤解されるので、勢いで書く。

 

前提

Twitterでの情報収集はだいたいパターンが決まっている。

 

twimaru.com 急上昇しているツイートを見つける。あるいはタイムライン横のトレンドを見る。面白いツイートをしている人をフォロー(もしくはブックマーク)しておく、面白い人がフォローしている人達もチェックする。その日一日でどのツイートがバズったかは集計しているサイトがあるので、それを見る。タイムラインは時間がある時にサァーっと流して見る。*1

 

libtwi.com

  小学生でも出来る。


いいね!の奴隷

 上記で引用した「libtwi.com」を見てもわかるが、バズる人っていうのはもうだいたい決まってしまっている。あんまりこの人達をとやかく言うと軋轢が生まれてしまうので、とりあえずなんらかのセンスはある人達という事にしておこう。が、彼ら彼女らを「いいね!」している人達は本当にセンスがあるのだろうか?ただ単に誰かから拡散されたつぶやきや、好きな人に挨拶代わりにいいね!している可能性はないか?

 

  意味不明だが、これが十年前の今日のトップツイートである。いいねは152件しかついていない。これと比較すると、2019年現在は5~6万いいね!は当たり前。「いいね」の安売りが発生している。

 

 Twitterでは「褒めて伸ばせ!」みたいなツイートが流れてきた事があったが、私の場合頻繁にいいねしていた人が暴走した事の方が多い。「いいね機能」が承認欲求のバケモノを作りだし、より「いいね!」がもらえるような方向へ動いてしまっている。いいねのドレイみたいになってしまう。

面白い人は簡単には増えない
 インターネット空間において新参=若いわけではない。本当に能力あるやつは小学生だろうが中学生だろうがネットを早くから使いこなし発信する。逆につい最近ネットを始めたばかりのジジイとかもいる。……老害をdisっているはずのホリエモンひろゆきがもっと若い世代から老害扱いされているのは笑う。

 

 2019年に生まれた赤ん坊が面白い事を言うようになるには10年くらいかかる。その頃にはTwitterがオワコンになっているかもしれない。親にネットをフィルタリングされて情報収集できなかった子とか、ネットの敷居が下がって参入してきたじーさんばーさんが面白い事言い出すとか夢物語だろう。ここ最近のネットを見て人を変えるのはものすごく難しい事がわかった。2019年現在有名になれていないものはあと何年経とうがつまらないと思うよ。*2

 

フォロワーマウンティングによる非対称性
 フォロー数少ないけど、フォロワー数多い方がすごいという謎の価値観。興味あるものしかみない有名人とそれを追う顔もわからない大多数という図式の自然発生。これによってインフルエンサー側は世間の反応を理解できない。かといってフォロバしたところで、大量に流れるくだらないつぶやきばかりのタイムラインを見る事になる。相手の顔は見えないのに、発言力だけはある状態。こういう人達がTwitterの看板。

 

 匿名掲示板には現実の地位が関係ない、発言内容だけが注目される。facebookも顔見知りの対等な関係間での発言力。一方でTwitterでは数字を持っている人間が持っていない大多数に対して情報発信するという上下関係ができあがっている。

 

匿名を否定する匿名文化

 最近ではTwitterの匿名性を叩く人が増えてきたが、こういう好き勝手言う空間を叩いていたのはむしろ「マスコミ」の常套句だった。そういうかつてのマスコミと同じ反応をネット上の人々が行っている。

 

 加藤純一とかポケモンライブカメラの生配信とかで言われていたことだが、名前表示されるYouTubeよりニコニコの方が荒れた言葉がなかったらしい(噂話)。ニコニコの年齢層が平均して上がったのかもしれないが、匿名だから危険というのには納得がいかない。風俗嬢は異常だがAV女優はまともと言うくらい偏見がある。

 

  かつてはコテハン固定ハンドルネーム)を使っているやつは、KYで自己顕示欲が強い問題児という認識だったのに、今はそっちが正常という認識。時代は変わるよ。匿名を嫌いながらfacebook使わない。FF外から失礼というローカルルール作って、鍵アカウントにしない。よくわからない使い方をしている。

 

双方向性はウソ
 基本的に一方通行のコミュニケーション。リツイートは発言者にもフォロワーにも同意なし。都合が悪くなったらミュート&ブロック。どちらもフォロワー数多い方が有利。力こそが全て。

 

 が、これが捨てアカと公式アカとなると捨てアカの方が失う物がない分「無敵の人」になれる。いずれにしろ一方通行。

 

ストーカー育成ツール
 他人のいいねをわざわざ覗いてくるやつ。こっちのフォロワーを見て勝手に忖度してくるやつ。逆にこっちのフォロワー相手に突して嫌がらせしてくるやつ。……色々いた。特に過疎っているやつはいいね押したやつをいちいち見にくるウザさ。一方で検索して「いいね!」している自分もストーカーじゃねぇかと思ったので自分も気持ち悪い。

 

 有名人なら安心かというとそうでもない。読者数1のはてなでも最弱の弱さを誇る弱小ブログ相手にフォロワー5000人とか1万人から目をつけられる。マジで精神的に追い詰められた。ストーカーだったら振り向いてもらえたとか喜ぶんだろうが、自分には無理。

 

  誰々をフォローした、してない。いいねした、してない。……みたいな嫉妬にもうんざり。フォローはタイムラインに映ってほしいかどうか程度の軽い意味であって、深い意味はない。別途ブックマークで追っている人もいる。


緊急時のノイズ
 台風の被害の時に思ったのだが、基地局まで停電していたらどうしようもない。マンガ描く余裕があるやつは恨み節。このタイミングでの政権批判――からの有権者批判しているやつもいた。助けの声よりも外野の声の方が大きく感じた。たしかに役所のサーバーが落ちていたら、外部のサービスから情報発信するのは有効だが、緊急事態に被災者をdisっている情報が交じるのは困る。

 

アウトプットが同じだけの仲間はもろい

 テレビに向かってキレてるオヤジがいたとしても全然受け入れられていた。画面の中に介入される事もなければ他の人の目にも止まる事がなかったからである。色んな意見、感想があるのは当然の世界というのが私にとっては当たり前の世界である。インプットが一つだけでもそれぞれのアウトプットが別々ならいいんじゃね?というのが私の考え。

 

 だが、Twitterではみんながバラバラのインプットをしていながら、アウトプットは同じに揃えたいよね――みたいな私の理想とは真逆の光景が作られている。このアウトプットだけの関係は非情に危ういと思っている。


 例えばNHK嫌いと一口に言っても、安倍忖度、反日、金持ち、徴収方法ではそれぞれ理由が違う。「安倍忖度」と「反日」はそのうち仲間割れするだろうし、スクランブルが実現されれば「徴収方法」が嫌いな人は消えるだろうが、「金持ち」が嫌いな人はずっと嫌い続ける。つまり、同じ考えのように見えてバラバラの事を考えていて足並みが揃っていない。

 

 あるいは「ある女の子が好き!」というアウトプットで固まったとしても、人のアウトプットは一定ではない。ストレートロングが好きだった男はショートカットにした瞬間に去るかもしれない。その女の子が信念を持ってショートカットにしたのならいいのだが、大抵の場合テキトーなノリで承認欲求で始めた場合が多いので、人が去って承認欲求が満たせず悲しい思いをする事になる。承認されたいがために付け毛で何とかしようとするなど、やりたい事できない感じになりやすい。

 

 同じ答え、同じ意見のアウトプットは仲間内だけなら平和に見えるが、その数が増えると自然とバズる。やがてリツイートによって横へと拡散され、本来届けるつもりがない相手にまで届く。

 

sudzuking.hatenadiary.com

 アウトプットだけでつながろうとすると、理解者に似て非なる「意識高い」系が集まってくる。わかってないのにファンを名乗る意識高い系。この世には人類が見つけていない物も多いのに、知らないわからないを恥じる不思議な人達。そういう人が増える事を私はいい事だとは思わない。なのにインフルエンサーのほとんどは「バカはバカ」と言って、説明する事を諦める傾向にある。まぁ、私も誤解されるので、インプットがおかしな人達は今後も増え続けるだろう。


プロレスとプロレスごっこ
 Twitterで起こる事は基本的にノンフィクション。フィクションがあるとしたらBotかデマ。ノンフィクションは扱い方に気をつけないといけない。例えばノンフィクションのエログロでは人が傷つく。進撃の巨人がどんなにえぐい表現しても許されるのはフィクションだからであって、ノンフィクションでアレをやられたらしんどくて仕方がない。フィクションはそこから抜け出せば終わるが、ノンフィクションに終わりはない。

 プロレスも基本的にはフィクションである。どんなに悪ぶってもあれは同業者に対して本気ではなくネタでやっているだけ。もしも観客席に向かって素人相手に暴力をふるってきたらただの乱闘騒ぎだし、「プロ」ではない。Twitter上ではプロでもなんでもない人達が乱闘を繰り広げまくっている。

 

 意外と人いない

news.mynavi.jp

 この前の選挙はタイムラインではあんなに投票率高かったのに、実際の数字は過去最低クラス。たくさん見えるツイートは実は日本の本の一部に過ぎない。

 

 みんなサブアカウントは当たり前。Twitter利用率1位は建前と本音の京都府。どういう事かは察して下さい。

 

海外は海外で……

 本場アメリカは日本よりつぶやかないらしい。トランプ大統領は例外なのだろうか?ちなみに海外のアカウントをフォローしてもあんまりつぶやきは見れない。なぜなら時差ある。リアルタイムで出会いたいなら夜更かししないといけない。タイムラインを遡れば一応見れる。

 
 ただ、自分のフォローした相手が悪かったのか、鬼滅の刃で「旭日旗に似ている」という話題で「東南アジアは親日だ!」という内容に「ウソだ!」って言っているやつとか、金髪の女の子が「アンチなんてへっちゃら」みたいなダンスして煽っているつぶやきがリツイートされていたり、お前も炎上系じゃねーかと速攻でフォローを外した。

 

リアルタイムで必要な情報なんてあんまりない

  Twitterでバズった話題はどっかのニュースサイトに取り上げられるっしょ(適当)。

 

余談
ここから先は陰謀論なので鼻で笑ってほしい。
人々の行動はコントロールできる。
ほとんどの人は損得勘定で動いているから。
消費増税で店内で食うと10%だ!と言われれば店内がガラっとなる。
ここで計算してなんだ小銭じゃないかと食うやつは少ない。
――食べたいと思ったのに食べない。
増税前セールって言われれば増税後より高い値段で売っても買ってしまう。
――いらないものでもお得だと言われれば買ってしまう。
自分の意思だと思っている賢い事はルールやシステムが作っている選択だったという事は割とある。
世の中がAIのようなアルゴリズムで動くようになればなおさらそうなる。
そこから外れる事ができるのは、
「ルールを理解していないバカ」「変人」「仕掛けた側」くらいだろう。
もちろんルールやシステムに従う事が悪い事じゃない。
例えば面白いゲームは面白いルールがある。
仕掛けた側に共感できるかどうかが自分にとっては大切な事なのである。

*1:あんまりリアルタイムで見ない

*2:これが人じゃなく作品だったら変えるのも簡単だし、関わった人達によって化学反応が起きるからわからないのだが。