2019年を振り返る その2「情報強者」

sudzuking.hatenadiary.com

 私が上記記事でやっていたTwitterの使い方は情報弱者ができる収集法であって、情報強者の側から見たら鼻で笑うような事である。この手のネットウォッチャーもどきの行為は将来的にAIに奪われる仕事なので自己満足以上のうまみが全くない。人間がやるよりAIがまとめた方が公正かつ納得できる可能性が高いので、苦痛ならやめた方がよい。*1

 

 デジタル社会のカーストは4つあると思っている。*2

 

  1. googleとかあの辺
  2. オンラインサロンとかあの辺
  3. インターネット
  4. 非ネット

 

 ネーミングのダサさは仕様です。

 

1.googleとかあの辺

  優良なサービスを提供してくれる神。しかしてその実体は合法的にプライベート情報を収集する企業である。趣味嗜好とか視聴履歴とか購入情報とか履歴書にすら書かないような情報を得ている。*3これらの情報は企業にとって喉から手が出るほど欲しい情報であり、有用。

 

 2.オンラインサロンとかあの辺

 同じ趣味で集まる集団。ややカルトっぽい。一見すると企業と似ているが、お金の流れが上から下ではなく、下から上になっているところに特徴がある。なぜか個人の名前を重要視するところに「1」との違いがある。

 

3.インターネット

 あなたが今いるこのブログとか。*4理想郷のように見える地獄。

 

4.非ネット

 いわゆるリアル。まだIT化されていない未開の土地。

 

 自分が失念していたのは、「2」が思いの他重要だったという事。よくある勘違いが世の中は3と4の対立だという見方。3にいる人達が選ばれた人達で4より上だと思っている。その流れの一つとして某政党が支持されたのではないだろうか。

 

 本当はその裏でもう一つの戦いがあったと考えるべきだった。*54から3へ行く人と、4から2へ行く人で既に別れている。そしてあなたが「ネットの意見」だと思っているものは2の一部にすぎず、広い3とは違う意見である可能性が高い。

 

  例えばTwitterは2と3の中間ぐらいに位置する。前澤氏は4から2へ行ったのか、あるいは最初から2だったのかわからないが3を軽視している。だからこそ彼の発信は3の人には反感を持たれる。*6

2019/12/30 11:38追記 すいません。ここは完全に誤認です。この文脈だと前澤氏がオンラインサロン経営者でそういうビジネスをしているかのように捉えられてしまいそうですが、ビジネス形態ではなく、どの程度ネットワーク上の情報を持っているかという点で不特定多数よりも情報強者だろうという思い込みで2にしてしまいました。冷静に考えると3に飛び込んで3が肌に合わなかった私と同じ程度の付き合い方かもしれない。彼がフォローしているのが業界関係者で固まっているのなら2のネットワークですが、大多数を意識して個人で情報発信しているのなら3に位置づけた方が適切でした。「軽視している。」は適切ではなく、「重視しているが理解できない」可能性があります。誤解を生む表現をして申し訳ありませんでした。

 

 今のネット空間で炎上がおきやすいのも、身内で固まる2が主流だからで、2には厳しい第三者のチェックがない。だから厳しい第三者視点というのが発信時に現れる。仲間内では「それいいわ」とべた褒めされた内容を赤の他人に思いっきりダメだしされるパターンが普通に増えるだろう。*7

 

 ここで注意してほしいのは、2にいるからその人が賢いとは限らない事だ。2に入る条件は金と興味だけで、場にそぐわない人間じゃない限りは誰でもなれる。俗に言う意識高い系も多い。

 

  さらにいうと情報強者と金持ちには何の相関性もない可能性が高い。というのは2にいるはずの人が何か「焦っている感」とか「声が震えて」いたりする人がいる。1はまず間違いなく金持ちで、4はネット詳しくないが金持ちがいるように思う。1も4も余裕があるように思える。一方で2や3は怒っている人が多く、満たされているようには見えない。だから2の人がいくら「稼いでます!」と言ったところで、そこを目指していいのか?と疑念がある。

 

 私は1へ行く事はできない。2へ行っても敵を作りすぎて多分輪の中には入れない。3は普通に叩かれる。となったら4へ行くしかない事は分かっている。だが、サン人すらケータイを持つような時代に、4だけの世界で行きていく事は難しいと思う。4の情報を1~3に上げるメリットは何なんだろうみたいな事を考えて、うまくイメージできないためスランプ突入。もっぱらROM専

 

 日本のネット有識者?は1のGAFAを盲信しているように見える。黒船が来ている事は間違いないが、GAFAはちょっと強すぎないか?少なくともアメリカ国民は警戒している。警戒しているからこそ、coppaによって今月12月10日にYouTubeの規約が変更されたのでは?現在のネット環境は日本史で言うところの明治政府がまだ存在せず、幕府とフランス、薩摩とイギリスみたいな空気感なのは気のせいだろうか。

 

 私にとって本当に欲しい情報は自分から情報を発信しない。*8自分から情報を発信するインターネットは自己顕示欲を助長するだけで、その結果がステマ、炎上、タレントもどき、自称クリエイターを生み出してしまった。上記のレイヤーを理解した上でもう一度ネットとの付き合い方を考え直したい。

 

2019/12/30 12:42 追記

 追記をした結果、「結局3だけでも炎上するじゃねーか」とセルフツッコミを入れたくなった。たしかに2ちゃんねるの○○板にしたって同じ趣味の人で集まったりしていたわけで、Twitterのように興味のない相手のツイートがタイムラインに流れてくるというのはかなり特殊なのかもしれない。信者ビジネスを肯定するわけじゃないけど、全く異なる価値観の人を同じ空間に入れていいのか?と考えると、確かに危ないかもしれないなと思う。

 

 電波モード全開でやっぱりスランプを抜け切れてないなと泣けてくる。何より嫌っていた意識高い系と大差なくなってきているのが悲しい。口より体を動かした方がよさそうだ。

 

2019/12/30 19:49追記

 妙な炎上を目撃してしまったから、自分もやばいやつだよなと思って記事を削除したくなる。「私は情報弱者」「デジタル上では情報弱者だけど、アナログの世界では有益な情報持てるんじゃないか」みたいにもっとシンプルに言えるはずなのに、言葉を選ぶのが下手すぎる。

*1:もっとも炎上狙いや特定の対象に甘いアルゴリズムAI(2019/12/30修正)が採用される可能性もあるので、100%信頼はできないけど。

*2:――ここで言う4つというのは私には4つあるように見えるというだけで、「虹の色は何色か?」という問題と同じく、実際にはグラデーションになっているので、数自体は覚えなくていい

*3:どんなにネット上で聖人君子を演じても、アダルトコンテンツ買っている事も、低評価しまくっている事も、水増ししまくっている事も、ばれているだろう。ビッグデータ過ぎて見てねーよと思われるかもしれないが、そのためのAIです。

*4:ただし、過疎っているので全世界に公開されているとは言いがたい。

*5:2ちゃんねるmixiみたいな。

*6:もっと厳密に言えば反感を持った人も2の中の「B」に所属しているかもしれず、2の階層でいうAグループとBグループが3というフィールドで対立するのではないだろうか。

*7:ネット上にはあらゆる場所に指摘のプロがいる。

*8:よって4にある。