その２「乳房はＮＧ」
前回の内容が内容だっただけに、最近の日本はエロに偏りすぎだから規制は当然！谷間が見えるほど露出してたら淫らに決まっている！と思った人もいるかもしれませんね。解決策にしても「布を着せればいいでしょ？」と思うかもしれませんが、そこからしてまず違います。おっぱい的なものを描くだけでアウト。乳袋とか論外なんです。
OCG>>Ｘ－セイバー アナペレラ - Google 検索
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「Ｘーセイバー アナペレラ」どんなにキレイにカバーされていようが、おっぱいのまるいラインを映してはいけません。乳房（breasts）に沿ってデザインされた鎧なんかもアウトになる可能性が高いです。
OCG>>深海のディーヴァ - Google 検索
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「深海のディーヴァ」これとか別に巨乳でもないのに規制です。カップサイズが推定できそうな衣装は規制されます。
OCG>>月明かりの乙女 - Google 検索
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「月明かりの乙女」典型的な乳袋ですね。例えカゲであろうとも、谷間を連想させる表現もアウトです。
OCG>>原始太陽ヘリオス - Google 検索
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「原始太陽ヘリオス」完全にガードされており、それどころか人間ですらないのに規制されます。
OCG>>ヘリオス・デュオ・メギストス - Google 検索
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「ヘリオス・デュオ・メギストス」たとえディフォルメしてもダメなものはダメなんです。
OCG>>砂の魔女 - Google 検索
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「砂の魔女」これとか性的でも何でもないのにヒドいだろと。単なる嫉妬だろうと。
巨乳はもれなく貧乳に。巨乳キャラは胸を潰して生きるか、存在そのものを消されるかの二択を迫れる事になります。アニメとかにありそうな貧乳キャラが巨乳キャラに対して嫉妬するシーンとか今後一切入れられませんね。
前回の規制理由は日本人にも分かりやすいと思います。胸の谷間はセックスアピールであり、なかなかお目にかかる事はありません。*1だから子供の目には毒だろうという配慮が行われていると予想できます。しかし、今回はどうでしょうか？バストサイズが大きい女性は街を歩いていれば出くわします。普通に見える光景です。
にもかかわらず規制は行われていますね。ここから発想を広げると、仮にモデルが巨乳だったとしても、空想上の世界では巨乳に描いてはならないという事です。つまり現実をそのまま描写してはならず、子供の達が見る事を想定して改変しなければならないという事です。*2
この事は前回の胸の谷間についてもいえます。例えばビーチへ海水浴へ行った時はどうでしょうか？規制先進国であるはずのアメリカのビーチには胸の谷間がわかりにくいハイレグ美女しかいないんでしょうか？違いますよね。普通にビキニ美女もいます。「胸の谷間を見る機会」も「乳房のラインを見る機会」もある事になります。「現実に存在するものは規制されていないのに、表現上の物は規制されている」んですよね。
ポルノ大国呼ばわりされている日本ではどうでしょうか？アニメには水着回と呼ばれる登場人物の水着姿が見れるサービス回がありますが、海辺やプールで水着が見れるのは「現実に存在する光景」です。もちろん中には調子こいて何の脈絡もなくエロ描写を入れる人達もいますけど、基本的には「公共の場所で見る事が出来るものはエロではない」という価値観が日本人にはあると考えられます。だからその価値観の中でのサービス精神が水着回を作り出したのでしょう。*3
さて、規制賛成派の方の多くは日本の娯楽の「性描写」に問題があり、規制運動が進められていると考えているのでしょう。しかし、本当にそうでしょうか？アメリカを例に考えてみてください。僕がエロガキだったら、アニメやマンガからエロい欲求を満たすことなく、ビーチへ直行して水着のおねぃさんたちをジロジロ眺めます。これってアニメの水着回と何が違うんでしょうか？表現をどんなに規制したとしても「何も変わらない」と思います。
では、なぜ規制が進められているのか。「青少年に正しい教育を」というのは建前にすぎません。その教育は科学でも統計学でもなく、宗教的な教育だからです。何を言っているのか今はわからないでしょう。でも、直にわかります。それでは。
