会社、辞めました。

 突然の報告ですが、勤めていた会社を辞めました。私の事などだれも興味ないと思いますが、ブラック企業とは何か?ということを皆様にも考えていただきたく、家族にも会社にも言っていない私が辞めた本当の理由を記してみたいと思うのです。このブログをいつもご覧になっている方ならわかると思いますが、私は1つや2つの理由では行動に移りません。それこそ複数の事情があったから辞めたのであります。

1.働くほどに不幸
 通常、仕事量というものは働けば働くほど減っていくものです。もちろん自ら仕事を増やすことはあっても、それまでに存在していた業務は完遂されていくものです。積み上げ型なわけです。ところがブラックな企業では、働いたらまだ仕事をやっていない他人の分まで働かなければいけないわけです。連帯責任とはよく言ったものですが、この責任も平等に与えられているわけではありません。やる気のない、技術もない社員が残した業務を、仕事ができる人間がやり、逆にその人間の業務をやる気も技術もない社員がやるわけがありません。こうして負担はごく一部の社員に対して山積みになっていくわけです。優秀な社員が辞めていった結果、私もその割を食うこととなりました。これで仕事をしただけ儲かるのであれば文句ありませんが、全員固定給。仕事量ではなく、働いた時間で給料が支払われるため、ダラダラ働いて適当な理由をつけて残業をした方が、時間内に多くの工数を出した人間よりもお得なのです。何かがおかしくないですか?

2.お客様という概念の欠如
 この会社には自社ブランドというものはありません。外部の会社から委託された業務を請け負い、代行するというサービス業です。仕事を与えた企業がお客様であり、消費者、利用者の方もお客様です。BtoBでもあり、BtoCでもあるわけです。ところがそのBに対してもCに対しても、裏ではバカにしています。顧客の悪口を平然とするのです。確かにストレスのたまる仕事である事はわかります。けれどもそういう悪評を口に出して社内で共有すれば、偏見が生まれ、業務態度やモチベーションにも影響が出るでしょう。例えば、特定の都道府県をバカにするなんて、単純に考えても日本の1/47は敵に回しているわけです。世界1位の人口を持つ中国を敵に回した場合は、地球上の2割の人間を敵に回しているのと一緒です。この会社は世界はおろか、県外への展開も考えていないのかと呆れる他ありません。今の時代、というかいつの時代でもそんな企業に将来性なんてないでしょう。

3.仲間という概念の欠如
 通常ビジネスで知り合う事になる相手に敵はいません。金を徴収する相手は大事なお客様ですし、お金を払う相手は投資や、資材を提供してくれる大事な取引先です。同業他社であってもノウハウやビジネスモデルを参考にできる先輩なわけで、敵という概念自体がビジネスには必要ありません。ところがこの会社は特定の敵を作り出すのが大好きです。私が「他人のせい文化」と呼んでいるものなのですが、一度でもミスをすると粘着され、「とりあえず〇〇のせい」の一言で全てが済まされてしまうのです。これによってなぜ問題が発生したのかを解明することなく、とりあえず特定個人の責任にしてしまえば、問題は解決した事になるという、よくよく考えるとおかしな行動を取っているのです。何か都合の悪いことが起こると、とりあえず日本のせいにする国がどこかにあったと思いますが、私は全く納得できませんでした。ここの社員ならおそらく共感できるのでしょう。今の時代、個人主義を貫くのも結構ですが、この会社はお客様から仕事をもらっている立場なわけで、与えられた全体の仕事が完了しない限り、仕事をしたとは言えないのです。自分だけは仕事を完璧にして、仲間のミスは笑うという事を続けていたら、仕事なんてできないでしょう。この態度によってサービス業に必要とされる「信用」というものをどんどん失っているという事に誰も気づいていません。何なんでしょうか、これ。

4.両立ではなく自分優先
 例えば、シングルマザーのシスターが教会に子供を連れてきて保育園代わりに使っていたとします。そのシスターの行動には賛否両論あるでしょうが、とりあえずシスターとしての仕事はしているわけです。が、そのシスターが子供の大学受験のために教会を留守にし、寄付金の箱だけ教会に置いていたとしたら、そのシスターは働いている、業務を全うしていると言えるでしょうか?この会社、男女比は半々で、その点においては優良企業のように見えます。女性も休みを取りやすいようです。ただですね、小学生の塾の送り迎えぐらいなら分かるんですが、高校生大学生レベルのお子様の受験を理由に仕事を休むというのが意味不明なんですよ。ある意味でもう自立できる年齢なのになぜ親が介入しているのかと疑問しかありません。少なくともこんなところで働いて、大した仕事もできない人の子供が一流大学へ行けるはずもなく、皮肉な事に最近では知能は遺伝で決まる事が分かっているわけです。完全に無駄な努力となりつつあります。そして彼女たちが休んで生まれた割を私のような人間が食う事になるわけですが、休みにしてくれたリーダーをやさしいと評価するのに対し、実際に仕事をして苦笑している私には「何なのコイツの態度」みたいに接するわけです。まぁ、こんな人たちから好かれたくもないので、それはそれで構わないのですが。

5.深刻な責任者不足
 現場の責任者はパソコンに向かって数字とにらめっこしているだけで、実作業には一切関知しません。株で儲けようとしているおっさんの下位互換です。私はいくつかの部署を見てきたのですが、どこの部署も似たり寄ったりでした。会社全体でそういう人間を量産しているのでしょう。他人をけなして優位性を示すが、本人の前では何もできないヘタレで、思わず「高校生か!」とつっこみたくなりますが、実際に高卒レベルが多い会社でもあります。そのくせFランですが大卒の私はずっと下っ端で働かせるという謎の基準なのですが、のちに〇〇高校(地元の進学校)出身者が多いという話を聞いて偏差値で選んでいる事が分かりました。そんな地元しか分からない基準で選んでいる時点で県外進出はないなと思いました。というか派遣社員契約社員をリーダーにしている部署もあり、いくら人手不足でもそういう人たちを責任者にするのは間違っているでしょと言いたくなる。実際に都合が悪くなってとんづらした例も見たし、何より現場を理解していないので、見当違いな事ばかり言って全く尊敬されていませんでした。そのような状況なのに、歯向かう者には異常な冷たさを持ち、徹底的にパワハラを駆使してきます。よく見かけるのが「媚文化」と私が名付けたもので、男リーダーに媚びる取り巻きガール*1を使って現場の空気を作り出し、使えない社員や、浮いていたり、反抗的な女性社員を攻撃し、己の力をアピールしてきます。ひどいのになると昔は〇〇だった!お前らもしろ!とかエラそうに語ってくるんですが、ブラック企業で働いた職歴の長さなど恥であり、自慢にもなりません。完全に洗脳されています。余談ですが、ここのリーダーは背が高く、短頭という特徴の人がほとんどです。これ以上語ると人種差別になるので、多くは語りませんが。

6.女性が多いからといって、女性が働きやすいわけじゃない。
 セクハラ、パワハラは当たり前です。イモムシのフィギュアとネコのフィギュアを絡ませて机の上に置いておくというような中学生レベルの精神性の持ち主がものすごく人望のある人として扱われています。そしてそれをまんざらでもなさそうに楽しそうにしているようなセクハラOKな女性がどんどん出世していきます。私は前職も派遣会社に勤めており、そこでも女性が多かったのですが、見た目がキレイめで、男受けがいいヒトが出世するのを見ると「派遣とは体を張らない水商売」なのだと確信しました。その一方で喪女、バツイチも多いです。男に対して異様に冷めており人間性に問題があります。主婦は主婦で不倫目当てで来ている事を疑うレベル。ちなみにシモネタは女→男もあり、おばさんが若い子に言ってドン引きしているのを注意される会社なんてそうそうないでしょう。

7.嘘と見栄
 ちなみにこのセクハラおばさん、私が無視をしていると「こんな安い給料のところで働いていると奥さんに浮気されるようになるよねー」みたいなやっかみを言ってきて「やっぱ金よ。私、旦那とは金目当てで結婚したから」と聞いてもいない話をしてきました。本当に金持ちと結婚したセレブならこんな場所で働いているわけがないので、100%ウソなのですが。この会社、基本的にウソつきしかいません。まず、自分のミスを認めません。こちらがミスを指摘すると論点を反らしたり、ごまかしたりしてオレが間違えるわけないだろ!という態度でいます。とりあえず言ったもん勝ちで、ノイジーマイノリティが強いです。そのウソが原因でどんどんヤバイ方向へ向かっているのですが、気づく頃にはもう会社は存在しないでしょう。管理者は私の働いている部署が一番会社を潤している!みたいな見栄を張っていましたが、信じられません。もしそれが事実だとするとそこで頑張っている私がいなくなったら終わりだという事です。終わりですね。

8.正社員という名のまぼろし
 ここには年配の男性社員が存在しません。じーさん、主婦、キモオタ、DQNと絵に描いたような底辺企業です。将来的には外国人に仕事を依頼するらしいです。会社の半分以上を契約社員で占めている企業は企業を名乗っていいのでしょうか?ここをブラック企業と言ってしまうのはブラック企業に対して失礼でしょう。昇進試験があるとか言っていますが、年に1度プリントを配られるレベルで、しかも社員になったという話は聞いた事がありません。イケメンの辞める率も高いです。転職の可能性があるからここより良い場所がすぐに見つかるのでしょう。そのため、まともな企業だったら落とされるような人材しか残っていません。アスペ当たり前です。いい年こいてギャンブル、ゲームが趣味、アルバイト並みの時給で満足など精神が幼い社員も多いです。私が仕事に関する事で怒っていると一人で怒っていると囃し立てられるのに、人間関係(男女関係)でキレるアホが正当化されます。

9.ダブルバインド
 あまり具体的な業務は書けませんが、この仕事、荷物を往復するので、そこで使う箱を往路と復路で同じ箱を使います。まぁ使い回しです。で、1往復で1つ分の箱代を請求するのですが、この箱をボロボロになるまで使い回すのに、請求書には新品を使ったとしてその分で儲けようとしているわけです。ケチくさいですが、数百円くらいは儲かるようです。で、別にそれは良い(?)のですが、これについてハコを捨てるタイミングで色々あります。ハコを「2、3回使ったら捨てろ!」と言われたので捨てていると「ハコを捨てすぎだ!」と怒って、ハコを残していると、「汚いハコは捨てろ!」と矛盾したメッセージを発してきます。私は呆れてモノも言えませんでしたが、これはダブルバインドという洗脳の手口です。同じような事は他の部署でもありました。この会社ではおそらくこういう手法で中卒、高卒の人達を操作してきたのでしょう。ムダに理屈っぽい自分には通用しません。このハコの問題も本来の責任は新しいハコを業者に頼んでいない「発注ミスにある」わけです。ところが発注担当者が美人のため何も言えない。どうです?理由がひどいでしょ?

 ――まだ、書き切れない事があるのですが、今日はここまでにしておきましょう。こんな会社ですが、家族を養う義務を持たず自分一人で楽しむ分にはまぁまぁなトコです。特に独身貴族がブラックだと思っていないみたいですね。私から言わせるとビジョンというものがないので、何もせずとも崩壊しそうです。例えば、私が辞めると言った後に、自らパワハラの証拠を残すアホがリーダーだったりします。私の事をブ男とか言ったクソババァは「知能犯だよねー」とかほざいていましたが、人間一人の力で会社をどうこうできるはずもなく、本当はよい方向へ導き革命を起こそうと思っていた私は一人では何もできないのだと気づかされたわけで。というより次の仕事に負のエネルギーを持ち込みたくないから円満退社をねらっているわけなんですが。自分たちが不幸な原因をいつまでも他人のせいにしているんじゃねーよ。と、もう付き合うのも疲れる人しかいません。やっぱり学は必要ですね。さようなら。

*1:ガールと言っていいのかわからない年齢だが、皮肉を込めて