宮崎駿って左翼じゃなくね?

アニメの基礎知識 - 国民が知らない反日の実態 - アットウィキ

◆5.見なくてもいいアニメ(D級)

(1)宮崎駿のスタジオ・ジブリ作品、その他、反戦・非武装平和・反原発空想的社会主義(原始社会への回帰)を賛美するような左翼系の怪しい作品
(2)本当に子供向けのもの

 いやー、これ笑いどころですかね(笑)。ここで紹介されているアニメのいくつかは見たことがないからここの評価が妥当なのかは分かりませんが、ゲームやラノベ原作のアニメは紹介されているのにジャンプやサンデー系のマンガ原作アニメがほとんどないのは何故なんでしょうかねぇ。子供向けって事?それと、私はトイストーリーみたいな子供のために作られて、しかも大人は子供に戻って楽しめる(あるいは大人だからわかる)という作品が好きなんですが、このサイトの基準だとどうなるのか知りたいですね。まぁ、トイストーリーは「アニメ」じゃなくて「アニメーション」だろとか言われてお終いでしょうけど。――まぁ、そんな前置きはどうでもよく、私が言いたいのはタイトル通り「宮崎駿って左翼じゃなくね?」って事です。

 まず、私の考える左翼の作家というのは上記で紹介されている中なら、手塚治虫先生です。そもそも手塚先生は敗戦によって漫画がおおっぴらに描ける世の中になって「やった!」って思った人ですし、ロボットにも人権はある!って作風でもあるし、いわゆる中性的な絵の元祖でもある。ブッダにしろ火の鳥にしろ主人公はアウトローで権威には従わない人間だし、右翼にありがちな兵器フェチでもないし。本人のキャラクターだけじゃなくて、作品の作風からも分かるくらいです。ホントかどうか分からないけど共産党シンパだったらしく、赤旗に連載もあったそうですよ。こういう人が右翼にウケるワケがありません。

 ――それに比べると宮崎駿のどこが左翼なのか。例えば宮崎は共産主義に共感していたらしいが、作品の中で共産主義的思想を感じる事もなければ、それを理想としても描いていない。そもそも中国や北朝鮮に対しても共感があるようには見えない。なぜなら宮崎の描くキャラクターは儒教に染まっていないからだ。儒教的な見方をするならば母親を「りさー」と名前で呼んだり、頼りなかった少女がやがて回りに指示を与えるぐらいしっかり者になり、ばーさんの世話を普通にやるようになる――こんな行動は不遜以外の何者でもない。つまり宮崎はアジア的な大陸思想はこれっぽっちも持っていない。手塚治虫共産主義国家に対してどのような感情を持っていたのかは分からないが、ロシアのドストエフスキーの作品は漫画化している。

 また、宮崎駿をアンチキリストの反米と評する者もいるが、こっちの方がもっとありえない。例えば反米の根拠としてハリウッドに対する批判だとか対抗意識を挙げているようだが、ハリウッドはキリスト教の文化じゃなくてユダヤ教の文化なんだが。そもそもハリウッドはとある事情で移民として入ってきたユダヤ人が仕事を与えてもらえずヒマしていたところに彼らが思いついたビジネスなわけで、それ以前のアメリカはイギリス系キリスト教徒による自分たちだけで農作だとか油田をひいて自給自足できるだけの経済はあったんだよね。だからハリウッドがどれだけ世界から注目を浴びようとも関係なく生活できるだけの水準があったという事を忘れてはいけない。*1

 親米とか反米とかよく言われるけど、中国みたいな一党独裁国家と違ってアメリカは二大政党制を採用しているわけで、どちらに共感しているかでまったく政治や思想が違う。ひらたく言えばアメリカ大陸を発見したイギリス系キリスト教徒の子孫達がアメリカの右翼となって、その後に入ってきたユダヤ人達がアメリカの左翼勢力になっていったと言える。そして宮崎駿はこのアメリカの左翼勢力は嫌いだが、右翼勢力には共感してんじゃね?という話である。

 反原発にしても、原発の燃料になるウランは実はユダヤ人が多く持っているわけで、宮崎駿は「ユダヤ人が嫌いだ!」としか言っていないわけです。……あ、これはユダヤ陰謀論の受け売りですけど。

 で、アメリカ右翼の別名がWASP「ホワイト・アングロサクソンプロテスタント」。ピンとこない人にはどこまでいっても来ない言葉ですけど、ようするにキリスト教の中でも滅茶苦茶保守的な人たちで白人大好き!最高!みたいな人々である。で、宮崎の作品ってこのWASP的な価値観で出来ている気がするんだよね。いやプロテスタントかどうかは微妙だけど。

 まず、ホワイトなんだけど、宮崎駿は「日本人は日本人の顔が嫌いだ」みたいなことを言ったらしいんだけど、じゃああんたはインド人や黒人の顔は好きなの?という話になるがそれらの顔をほとんど描いてないわけ。で描かれている人物は白人が多い。まぁ、これだけだとこじつけだわな。

 次にアングロサクソン、宮崎はゲドにしろハウルにしろアメリカやイギリスの話が好きなんだなーと。まぁ、これもこじつけ。

 最後にプロテスタント。とりえあえずその前にこれを
映画『崖の上のポニョ』公式サイト

海辺の小さな町
海に棲むさかなの子ポニョが、人間の宗介と一緒に生きたいと我儘をつらぬき通す物語。
同時に、5歳の宗介が約束を守りぬく物語でもある。
アンデルセンの「人魚姫」を今日の日本に舞台を移し、
キリスト教色を払拭して、幼い子供達の愛と冒険を描く。
海辺の小さな町と崖の上の一軒家。
少ない登場人物。
いきもののような海。
魔法が平然と姿を現す世界。
誰もが意識下深くに持つ内なる海と、波立つ外なる海洋が通じあう。
そのために、空間をデフォルメし、絵柄を大胆にデフォルメして、
海を背景ではなく主要な登場人物としてアニメートする。
少年と少女、愛と責任、海と生命、これ等初源に属するものをためらわずに描いて、
神経症と不安の時代に立ち向かおうというものである。
宮崎 駿

 いや、あんた「インスマス」入れてたやん。あれは「クトゥルフ神話」というアメリカの文化なんですけど。しかもクトゥルフの産みの親のラヴクラフトさんは、アングロサクソン系で、無神論者を名乗っておきながら異形の神を恐れたもろキリスト教文化圏の人なんですけど。あとポニョの父親が「このまま小さいままならよいものを(うろおぼえ)」みたいなセリフがあったけど、私はいわゆる処女厨を宗教単位で生み出しているのはキリスト教というイメージがある。彼らの神話には処女懐胎という処女が母親になるというエピソードがズバリそれだし、そもそも童貞って単語もキリスト教の概念を訳す際に生まれたんじゃなかったっけ?

 ちなみに宮崎駿のほかの作風を挙げると、キャラクターが武装するシーンはちゃんとあるし、絵を見ただけでどこの国がモデルか、どこの民族か分かりやすい。この辺、ブラックジャックみたいにあんた本当に日本人か?みたいな無国籍風なキャラとは全然違う描き方。あと思いのほか日本を舞台にした作品も多いし、無駄にオイルとか使いそうな戦闘機のパイロット(豚)が自分のイメージ。敵対する相手に女の子が飛行機に乗ったままそのまま直進(映画ナウシカ)。ここまで言えば私が何を言いたいかは分かるだろう。

 あと、「ガールズ&パンツァー」は見ていないから何とも言えないが兵器と女の子が魅力だというのなら、宮崎アニメの主役も女の子と兵器だと言っておこう。つまり――。

 一番の不思議はこんな宮崎駿が本人が「左翼です」と言っただけで左翼扱いされ、左翼のグループに加わっているのかという事だ。一体どこに私は正直者です!と言ったらウソつきが正直者になる世界があるのか。なんつーかチョロいな。

*1:この辺はいずれ世界史から見た日本史とかでも触れたい