外国人

 外国人という表現はものすごく問題のある表現だ。これによって見えなくなっているものがたくさんあると私は考える。

 

 私はどういうわけか、高校の時も、大学の時も、社会人になってからも韓国人に出会った事がある。韓国人という大きな括りの中で、ほんの一部の人達でしかないが、実物を見たことがないのに理解した気になっている人よりかはマシである。

 

 例えば、私の母は「韓国人は背が高い」を主張している。これについては私も「大陸の影響を受けているから」と補足したし、嘘ではない。だが、これはモデルや俳優みたいな選ばれた人間が背が高いのであって、「庶民は違う」。私が過去に会ってきた韓国人も身長だけで韓国人だ!と思った事はなく、完全に日本人の中に紛れ込むレベルであって日本人と大差が無いのである。

 

 日本人の中にはものすごく背が小さい人がいる*1ので、そういう人を含めた平均身長で見た場合に韓国の方が大きく感じるのであって、普通に並べたらそんなに差はないのである。「もこみちみたいなのは韓国にはいない」と私が言ったら、母は「もこみちも韓国だったら小さい」とか言ってきてもうダメだと思った。オランダ人かよ。ちなみに母親は韓流にお熱だが、字幕や吹き替えが無いと見られないレベルの人間である。

 

 心理学的には長く付き合う相手には不満がたまりやすいが、その場限りの相手にはゆるくなるらしい。夫婦間では些細な事でもイライラするのに対して、金払ってのワンナイトライブでは相手の条件に緩くなるのもそのためだ。外国人とこの先長い事付き合いたい人と、あまり付き合おうと思っていない人の差というのは、かなりわかりやすい。

 

 似たような話として、大学時代に奥さんが中国人の知人がいたのだが、日本をこきおろす一方で、中国人はいい!中国はすごい!とやたらと持ち上げる人がいた。これについても個人的に思うところあり、お前は一人(もしくはその家族)レベルの人間を知っただけでその13億倍の人間を理解できると思っているのかと問いたい。

 

 中国人と一口に言っても、色んなタイプがいる。私は留学生が多い環境にいた。中でも中国人はものすごく多かった。だから、モンゴルと北京の顔が似ている事も知っていた。中国人はかなり多様性があってガリ勉、チャラ男、オタクなど色々だった。中国人同士で仲が悪い事がわかったし、下手すると中国よりも日本の方を信頼している事も分かった。トラブルメーカーが多かったが、彼らは日本に来ている時点で富裕層だったはずだ。上品だし、エリートでもあるはずだ。であるならば教育を受けていない層ならもっとひどいという事は予想できる。

 

 そんな環境の中で、一番勉強(労働)していたのは自分だった。ほとんどは学業よりバイトを優先。裏を返すと金を出さなきゃ動かないという事である。自民党は外国人を労働力として見ているみたいだけど、その金はどこから出るのだろうか?日本人にとって当たり前の労働ですら、耐えられるかわからないのに、日本人ですらつらいとおもう事を外国人ならやってくれるとどうして言い切れる?ベトナム人実習生が多いというが、ベトナムアメリカが手を引いた社会主義寄りの国ではなかったのか?外国人労働者を受け入れる政策を進める裏で、韓国が三菱を訴えているのは本当に皮肉な話である。未来に借金を作るのは止めてほしいものである。

 

 それに、なぜか自称愛国者イスラエルを応援しているが、イスラエルは現地の西アジア人ではなく、「外国人」が作った国。肌の黒いエチオピアユダヤ人もいれば、ポーランドユダヤ人もいる。アメリユダヤ人もいる。日本で例えると皇室と神道を尊べば台湾人だろうが、アメリカ人だろうが日本人になれて、今いる反日ノンポリの日本生まれは虐げてもいいという国。国民が望んでいるのはそういう国なのか?外国の意思で勝手に決まったパレスチナ問題と違って日本は国民投票があるのにそういう政策をしているのが疑問でしかない。

*1:日本の方が多様性があるように感じる。