批評2

 ドラクエ映画の否定的な意見というのがかなり出回っている。それは別にいいんだけど、「山崎貴の映画はハズレだってわかっていただろ」みたいな意見が出てきていて、それは違うんじゃないか?と思った。少なくとも同じ監督が同時期に作った「アルキメデスの大戦」は評判いいんだから、そういう人達はそっちに触れる事が出来ないわけで人生を損している。

 

 伊福部昭を崇めている私からすると、批評っていうのは作品そのものを観てするべきであって、枝葉的な知識や解説の方で判断してはダメだと思う。言い方は悪いけど、周りから見てゴミに見えるものであっても、心を動かされ美しいと思うのがその人の「感性」なのであって、芸術の世界ではそれを否定してはいけないと思う。そういう人達の中から次世代のクリエイターが生まれていくわけで、少なくとも誰かのフィルターを通して作品を知った気になったり、最初から決めつけている人達よりもマシだと思う。*1

 

  作品を見た上で、批判を言うのは構わない。なぜなら「不快に感じた」というのも感性だし、それを記すのは何の問題もない。一方で見ないで否定するのは単なるクリエイターへの攻撃なので、あんまり感心しないなぁ。

*1:もちろん、「山崎貴が作っているから」という枝葉の理由で褒めているのは感性ではないが。