のばん組最終回感想


【初配信】色々お話しましょう。引っ越しました。

 

 のばん組を見た。とりあえず一言「なんで終わるのかわからない」。アイキャッチ選手権には89組の応募があって、需要をはるかに越える供給があった事がわかる。つまり、ネタギレが原因ではない。キズナアイ自身も何も問題を起こしていないわけで、あまりにも突然すぎる終了である。視聴率に関しては正直よくわからないが、「これまでテレビを見た事がない人も見てくれた」みたいな話をプロデューサー(とりいP)がしているので、需要がなかったとも思えない。

 

 ここからは推測にすぎないが、もともとVTuberに対する印象が日テレ内でそんなによくなくて、それを現場が必死に説得して成り立っていたのではないか?例えば「中の人」について私を含め視聴者は気にしないかもしれないが、テレビのおエラいさんとかは身辺調査をかねて調べていたりするんじゃないだろうか?それこそネット上の噂レベルのものでも。で、これまでは噂話レベルに過ぎなかったものが、ここ最近のウンコムーブによって「ホラ見ろVTuberはヤバいじゃないか」と風当たりが厳しくなり、番組終了に至ったのではないだろうか?

 

 正直、これの何が胸糞悪いって、「バチャみて」断った上に狂った日清CM流す「輝夜月」とか、アップランド系で固めたガリベンガーVの電脳少女シロは何のダメージも受けていなくて、唯一の冠番組で他企業とか無名VTuber扱ったキズナアイの番組だけが終了するって事。*1自分たちがゴリ推ししたVTuberだけに絞っておけば事故は起こらないわけで、無名の人は紹介しなければよかったという事になる。*2自分の事しか考えないやつらが生き残って、後輩の事を考えている方が割を食ってる。――なんなら迷惑かけたやつらは自分の囲いとこれまで通りなかよく趣味なりビジネスを展開していくんじゃないだろうか。クズがあまりにも多すぎて否定される性善説。優しい世界とかもう言えないな。*3

 

  89組のアイキャッチついても、正直6割の人は知らない人だった。私が知らないという事はユーザーローカルのランキングでも下位の人達が多いというわけで、実際確認にいったらチャンネル登録者数が3000に満たない人がかなりいた。この番組はそういうカーストに囚われない価値観を持っていたからかなり好感を持っていたんだが、そういう人達が活躍できる場所がなくなってしまった事になる。*4今回の件で、「これからはキズナアイだけを特集した番組を作っていこう」となったとしても文句は言えない。

 

  上記の動画見てわかる通り、引退したクリスのアイキャッチを使ってくれるとか、同じく引退した小町ノノをMVPみたいなのに選ぶとか、あとは「みずしー」の事覚えていてくれるとか。ジェムカンの運営およびファンは妙な方針によって鎖国化が進んでいるからこんなところで名前が出た事すら知らないんだろうな。*5

 

 今までキズナアイは「つまらない動画量産しやがって」と好きじゃなかったけど、頑張っているし、炎上(?)の時も思ったけど、ここまでツいていないと逆に面白いんじゃないかと思うようになってきた。普通に応援したい。

*1:やっぱり応募者のレベルが「育っていなかった」んだろうな。

*2:番組名からキズナアイが消えたのはそういう人達も視野にいれたいみたいな話をしていた。

*3:アフィブログに並ぶ底辺。

*4:たった10秒のアイキャッチだがそこにかける情熱はすごくて、むしろチャンネルにある1時間以上の動画より面白いじゃんと思った。こういうのが集まる環境が絶対に必要だ。

*5:東雲めぐのファンアート紹介で「思い出」みたいに言われてた時も両方見ている層しか伝わっていなんじゃないか。

ヴァーチャルカースト

 VTuberが他所のVTuberとコラボする事について、私は賛成の立場である。ただ、現状のコラボは何というか面白くない。

 

 底辺の個人勢は、個人勢同士で交流して、ランキング上位はランキング上位で連んでいるというか。で、VRadioの中堅の人達は似たような中堅の人達とコラボしているわけで、横のつながりは広がっているけど、縦のつながりが全くなさ過ぎる。

 

 VTuberに「にわか」である外部の企業だったら、チャンネル登録者数みたいなわかりやすい指標で仕事を選ぶのは分かるけれども、VTuberに詳しい、コンテンツを生み出す側の人間が有名なやつ、数字持っているやつしか見ていないというのが残念。やりたい事とか面白い事のためじゃなく、数字とコネだけが欲しいのかと思うと、結局はビジネスでやっているんだなというのが透けて見えてどちらかというと不快。*1

 

 キツい言い方をすると、同時接続数が多かろうが、チャンネル登録が多かろうが、つまらないものはつまらないわけで、この階級制度は原理が謎すぎる。総勢7000人とか言っているが、カーストがキツすぎて単調。広がりがない。ここから新しいものが生まれるのか疑問。*2

 

 ジジイのように同じ事ばかり繰り返してしまうが、コラボの面白さは化学反応にある。渋谷ハジメはなんかコラボで度々炎上しているらしいが、私は彼の「攻め」の姿勢はもっと評価されてもいいと思う。炎上もまた一つの化学反応だ。VRadioの人達はゲストを厳選しているっぽいが、「守り」の姿勢を崩さなかった。その結果、「無難」なものとか「予定調和」のものに終わってしまって、新しい物は生み出せなかったように思う。というかチャンネル登録者数で見ても渋谷ハジメを笑えない立場にいる。

 

 ジェムカンの放送を見ていても、運営が「アイドル」として売り出している事もあってか男VTuberとのコラボは避けていた。本田翼と兄者弟者がコラボして叩かれた件もあるし、男VTuberにはアレなやつが多いから分からないでもないが、来てくれた男ゲストの平井やヨコオに気を遣わせてしまっているのが、なんか、私が見たかったコラボはこういうのじゃないという感じだった。*3

 

  同じ相手と何度もコラボしていたら、そこも身内になってしまうわけで、内輪ネタの範囲が大きくなるだけだと思う。VTuberが外に広がっていかないのには、何か根本的な部分に原因があるような気がしてならない。それが何なのかはVTuber自体がブラックボックスに包まれていて単なる客である私にはわからない。コンテンツを作る本人達が気づくしかない。

*1:コラボ後にやり取りもなかったりすると尚更。

*2:テレビはカーストを無視していたが、「のばん組」終了でテレビ進出も難しくなったというか、むしろテレビは自前でVTuber作れるよな。

*3:守りに入ってコレか……と思った。

応援したくなる人

sudzuking.hatenadiary.com

 現在進行形で「やらかし」のニュースばかり流れてくるので、追いかけたら負けかなと思っている。いい運営だと思っていたところが実はそうでもなかった――みたいな話も聞くが、自分はそれを見て、これでようやく正常になったんだと思う。今までやることなすこと「いいよ。すごいよ。かわいいよ」と盲信していたところから抜け出せたのであって、これからはコンテンツに対して正しい評価ができるようになっていくと思う。

 

 若い人が多いのは分かったらから、失敗そのものを責めるつもりはない。重要なのは「失敗から何を学ぶか」であって、次からどうするか?というところだと思う。ゲーム部はともかく、キズナアイを始めほとんどのVTuberは思った以上に「生身」寄りのコンテンツだったわけで、だったら同じ事ばかりを繰り返してはいけない。

 

  草野球を10年続けられるか?といったら、さすがにやっている方も見ている方も厳しくないだろうか?草野球にも草野球の良さがあるのはわかるが、やっぱりそういうのを見るのはご近所さんだけだと思うのだ。草野球から甲子園、甲子園からプロ野球プロ野球からメジャーリーグみたく羽ばたく存在だったら応援できるわけで、例え叩かれまくっていても4月以降も続けたい!やりたい!と言っている人達、そのために向上心を持って努力している人達を私は応援したい。

 

  逆に叩かれた結果、「そうだよな。自分たちのやっている事って後ろめたい事だよな」みたいに後悔しているところは全く応援したくない。今すぐに辞めるべきだ。失敗を汚点として残し、何の対策も打たないところは、先が無いと判断されても仕方がないと思う。

 

 正直、このブログも長い事続けていると、「あの頃とは考え方が違う」とか、「今見ると恥ずかしい文章」みたいな事が多々ある。けれどもそれをわざわざ削除しないのは、自分がそれだけやりたい事だったからである。VTuberの方々の活動も後から見た時に胸を張れるものであってほしいと思う。

メガンテ大連鎖

sudzuking.hatenadiary.com

 悲しいニュースは終わらない。またVTuberが活動休止および引退するらしい。一人は魂の実家で家庭内暴力が起こって精神不安定になったので休みます。もう一人の方は、VTuber1人オフパコで辞めさせた前科を持つクズと大金のやり取りをしていたが、最終的にリベンジポルノされて大事になったので辞めます。

 

 ……はぁ、もう本当に止めてくれ。近未来の夢を与える仕事についているお前等が一番夢を壊してくるとか。ここまで来ると完全に敵だわ。「VTuberはキャバ嬢じゃありません」なんて言われても、こんな子ばかり見せられたら全部台無し。説得力皆無。総勢1万人にも満たないのにどんだけ爆弾抱えているんだよ。

 

  やっぱり問題を起こすのはバーチャル世界に生きているやつじゃないか。何が「魂」だ。オラフの声優問題がものすごくシンプルに感じる。声優を使ったキャラクターだったら声を変えれば生き残れるけど、お前等は魂とイコールだからそれが出来ないじゃん。リアルで問題起きたら即死亡。この重みがわかっているのだろうか?

 

 もちろん、作っているのは生身の人間だし、この仕事合わないな~と思う事もあるかもしれない。だったら、ちゃんとした手順を踏んで、黙って辞めるべきであって、頑張っている他の人にダメージが出るような事はしないでほしい。本当に社会人としてあり得ない。マジでメガンテ

 

 家庭内暴力がある方はちょっとかわいそうだと思うけど、話を聞く限りこの人、暴言だけで暴力はまだ受けていないらしい。その段階で「魂」の話を切り出すってどういう事?本当に精神不安定らしく支離滅裂な事を言っているけど、助けを客に求めるってどうなの?それで問題は解決するの?これは公私混同ではないの?

 

 知名度が無い今だから、一般へのダメージはなかったかもしれない。もし、VTuberやっているやつがこのブログ見ているんだとしたら、これから大舞台へ出る前に気を引き締めてほしいと思う。

脱クリエイター軽視

・「バチャみて」のてこ入れ失敗

キズナアイ冠番組「のばん組」最終回

・年度末の卒業ラッシュ

にじさんじの大惨事

・その余波により田中ヒメにダメージ

VTuberコラボの「テクテクテクテク」サービス終了

VTuber界のsyamuが生まれ、ニコニコでネタにされる

・某告発漫画作者らしき新人が活動休止に追い込まれる

・生配信ばかりやってると新規が入りづらいという正論が出るも、自分のチャンネルも編集動画が少ない事に気づき声が小さくなる

・各地で宗教戦争が勃発。「おまえらVTuberじゃねぇ」

・ファンが「優しい世界」に懐疑的になり、ギスギスし始める

 

 最悪。しかもこれ、ここ2~3ヶ月の短期間に起こった事で一気にオワコン化が進んでる。サッカーの日本代表を見ているよりイライラする。サッカーなら相手が強かったから仕方ないと思えるけど、VTuberはソロプレイでしかもホームグラウンドで戦っているわけで納得がいかない。後方で仲間同士パスを打ち合っていたらミスって体に当たってそのままオウンゴールして、慌てて相手陣地へ向かうも時間が足りない……みたいな。ここまでくるともう笑うしかない。*1

 

 どうせオワコンになるなら、もうタブーとか気にしなくていいだろうから言いたい事を言ってしまおう。VTuberに足りなかったものは「クリエイター」だ。

 

 

 VTuberフォロワー数上位100のフォロワーの類似度を可視化してみた
フォロワーの集合が似通ってるのを線で結んでます
にじさんじ勢の箱推し感が熱い
最近めちゃくちゃバズッてる斗和キセキさんやクリエイター系のVTuberはフォロワー層が他と結構違うのも分かる

 

  いろんなチャンネルを見てみたけど、みんな「アクター」としては優秀だと思う。才能あると思う。けれども「クリエイター」としての能力がない。だから動画編集が苦手な人が多いんだと思う。鳩羽つぐとかゲーム部みたいにクリエイター系のコンテンツもあるけど、そっちはメーンにならなかった。実況とかシンガーみたいな演じるものが重視されているというか。

 

 自分はスクエニジェムカンを追いかけていて、感じた事なんだけど、ここの運営は開発現場の人間じゃなくて、プロデューサー業やっている人間が多い事がずっと不思議だった。今思うと、現場の技術に詳しい人間からすれば無理のある内容だったんじゃないだろうか?

 

 前回の「のばん組」見た時も思ったけれども、かめはめ波のシーン、大分無理しているんじゃないの?って思った。この界隈の人じゃないイケメン戦国の人が「コードが邪魔で」みたいな事を言っていたんだけど、それってVRの器具を「有線」でつないでいるって事で、思った以上に動けないんじゃないだろうか?いや、無線のモーションキャプチャーもあるのかもしれないけど、ラグがあったり、後でコンピューターで編集しないと使えない代物なんじゃないだろうか?

 

 私は3Dグラフィックに関しては素人なので、あくまでも予想である。ただ、この可能性を考えると、VTuberはYouTuberよりも動けない可能性がある。その上、動画において「面白さ」と「動いている事」というのは何の関係もない。必死に動いても面白くならず、むしろおかしな挙動が多くなるとしたら、手のこんだモーションを入れるより、サウンドオンリーの方が手っ取り早いとなるんじゃないだろうか?

 

  モーションキャプチャーのみで活動しているキズナアイは現状では「縛りプレイ」しているようなもので、逆にできる事が少なくなっているように感じる。VR使っていない「絵貼り付けただけ」みたいなあれを「バーチャル」と表現してしまう今の環境というのは逆にチャンスなんじゃないだろうか?*2

 

 自分が「バーチャルさんはみている」でダメだったのは映像表現だと思っている。映像キメラを用いる庵野秀明が関わっているのに、表現に幅がなかった。旧劇場版みたいに実写とアニメ両方で同じキャラを表現したように、2Dでも3Dでも同じキャラと呼ばれるようなそういう光景が見たかった。誰もOPのアニメ絵にダメ出ししてなかったし、「全編これでやれ」ってむしろ言われていたような気がする。バーチャルキャストの番組見る限りではバーチャルゴリラだって3Dの体持っているのに、「バチャみて」では2Dのゴリラしか映っていなくて、なんで編集できる本編で映像が面白くないんだと疑問でならない。

 

 VTuber初音ミクとよく比較されるけど、初音ミクにはクリエイターが寄ってきた。一方のVTuberにはクリエイターが引っ付きにくい。先日の斗和キセキの時も思ったけれども、ユーザーの無茶ぶりに初音ミクだったら応えてくれる。けれどもVTuberには本人ができる事とできない事があるから、「出来ない!」をキッパリ言ってしまう。その結果客が減っている。で、今の斗和キセキはガンダムネタに答えられるようになって、人気になっているわけじゃん。

 

  客からの要望に応えられなくてもいいけど、だったら自分たちのところで、相性のいいクリエイター雇ったりすればいいわけなんだが、実際には新人という「アクター」を増やそうとしている。ハッキリ言ってもうアクターはいらないと思う。納品してハイ終わりみたいな関係の人だけじゃなく、コンテンツ自体のクリエイターを増やしてほしい。*3

 

  現状では、クリエイターがいないので、大して面白くない運営が企画した物とか、視野の狭いファンが望むものしか作られていない。その結果、似たようなコンテンツが量産されていっている。そもそもなんでみんなバーチャルというちゃんと耕されてすらいないようなコンテンツに興味を持っているのかといえば今まで見た事がない「新しいもの」が見たいからで、そのために企業だって収益もわからないままお金かけて始めたわけである。ところが実際には他の企業がやって上手くいった事をマネするみたいな安全牌しかやっておらず、結果的に人々が求める「新しいもの」からは遠ざかっている。*4

 

 ……これは単なる弱点分析であって、こうすれば上手くいくというわけではないので、責任は持たない。以上。

*1:フーリガンが介入するまでもなく、試合がめちゃくちゃだ。

*2:だから一部の人が言う「2Dはバーチャルだと認めない」には賛同しない。

*3:動画編集レベルでも構わないから

*4:まぁ、それでも「ファン」は見るんだろう。